17 素敵 ページ18
「おいゾム！！起きろ！！」
ゾムは、自分を呼ぶ兄さんの声と、眩しい光で目が覚めた。
「んぁ、もう朝か……？」
「朝どころかもう昼前や！ほら、Aも起きてや！」
どうやら兄さんはカーテンを開けたらしく、窓から注がれる光に目が眩み、ゾムは目をゴシゴシと擦る。
「ふぁあ、俺がA起こすから兄さん一回部屋の外出…て……」
ようやく光に目が慣れてきたゾムは、兄さんの顔を見て、言葉を失った。
兄さんの髪の色が、昨日の夜と打って変わって、真っ黒になっていたからだ。
「兄さんそれどうしたんwwwwwwww」
「笑うな！！」
ゾムの笑い声に驚いたのか、幼女も目を覚ました。
「んむ、かみさま、にいさん、おはよう…」
「おはよwwwwww」
「おはようA。起きたばっかで悪いんやけど此奴静かにさしてくれへん？」
「……かみさま、うるさかった。」
幼女はゾムの大きな笑い声で起こされたのが不服だったらしく、少し御機嫌斜めのようだ。
「あ、めっちゃ怒ってるやん……ごめんよA…」
「はははwwあ、朝飯はメイドさんが持ってきてくれるらしいから、部屋で待っといてな。あとこれAの新しい服やって。」
「うっす。」
兄さんはゾムに緑のワンピースを手渡し、部屋からすたすたと出て行ってしまった。
「……A、これに着替えといて。」
ゾムは兄さんが髪を染めた理由が気になり、幼女にワンピースを渡すと、兄さんの後を追う。
「ゾム、どうしたん？」
「ちょっと聞きたいことあんねん。」
兄さんの歩く速度が早く、ゾムは兄さんに追いつくのに少し時間がかかってしまった。
「聞きたいこと？」
「うん、なんで急に髪染めたんか聞きたくて……」
「あぁ、Aの為やで。それにそろそろイメチェンしたかったし。」
幼女の為、と口に出すと恥ずかしいのか兄さんは髪をくるくると弄り始めた。
「Aの為？兄さん、子供苦手やなかった？」
「苦手やで、でもAは別や。
ここ来る前何されてたか聞いたってのもあるんやろけど不思議と他の子供とは違うって思ってまう。でも別にアイツを哀れんで、とかじゃないねん。こう、守ってやりたい、って感じ。」
「あ、それ俺も感じてるで！これなんなんやろな。」
女性が両手の指で数える程しかいないこの城内で、二人がそれの正体を知ることはまずないだろう。
「てかゾム、A待ってんとちゃう？」
「あ！忘れとった！！！」
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冬季氷麗 - か、かわいい (2019年9月4日 15時) (
レス) id: 95b404386d (このIDを非表示/違反報告)
暁(プロフ) - 蜜柑(SCP)さん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて嬉しいです！ (2019年8月21日 12時) (レス) id: 62cd828dab (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑(SCP) - 神すぎません？ (2019年8月20日 8時) (レス) id: d444c39ebc (このIDを非表示/違反報告)
暁ノ聖(プロフ) - ことりさん» リクエストありがとうございます！2にて消化致しますので暫しお待ち下さい！応援のお言葉もありがとうございます！！！ (2019年2月15日 21時) (レス) id: d4e149fab9 (このIDを非表示/違反報告)
暁ノ聖(プロフ) - からぴっぴさん» うへぇ、面白そうなリクエストありがとうございます！2にて消化致しますので暫しお待ち下さい！、 (2019年2月15日 21時) (レス) id: d4e149fab9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暁 | 作成日時：2018年9月17日 18時
