Joker ー切り札ー２ (ページ7)

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５６話：先輩への礼儀ページ7

緑)あっ！迅さーん！

と、何とも明るい声が聞こえたので振り返るが、それは既に迅さんの元へと向かっていった。なんか迅さんコールしてる。

米)緑川は熱烈な迅さんファンなんだよ。ネイバーに食われそうな所を迅さんに助けられて、ボーダーに入ったらしいからなー

ありがちなパターンだな。とまぁ、なんか問題も解決したみたいだ。よかった、よかった。

迅)さぁーて、ほんじゃあ行こうか。遊真、メガネ君。

遊)すまんね陽介先輩。勝負はまた今度な。

陽太)すまんな

陽)ちぇー……

貴)私でよければお相手しますよ。孤月一本だけですけど。

陽)マジ！よっしゃ、１０本勝負な！！

貴)はいはい。

まぁ後で風間さんに怒られるのは目に見えてるし、とりあえず米屋先輩と模擬戦。C級は結構いるけど、気にせず試合をする。１０本勝負。武器は孤月でやったが、当然先輩の負けである。

米)ちぇー……今回も負けたか……

先輩首狙いすぎなんだよな……私だったらもう少しうまく使える自身がある。こう、アクロバティックな感じで。

緑)米屋先輩が女性隊員に負けてる！！

ブースを出れば、当然C級のざわめき後は聞こえるが、その中でも一際声を上げたのは緑川だった。こいつまだいたのか……

米)お前まだいたのか

緑)米屋先輩とランク戦しようかと思って。というか、誰？

こいつ、明らかに私より年下なのにため口。だから思わず殴ってしまった。

米)緑川、こいつ年上だぞ。敬語使え。

緑)えっ！？

貴)えっ、じゃないこのチビ。明らかに身長的にも私が上なんだから当たり前だろ。

米)でも、白チビため口じゃなかったか？

貴)あの子は普通に礼儀あるし、私に敬意持ってるのは解ってますからいいんです。

はぁ………と、一息ついて私は自己紹介をした。当然S級だと伝えれば声を上げるし、周りもざわめいた。そりゃあ知らないだろうな………

貴)で、えっと……緑川だっけ。米屋先輩と模擬戦するんでしょ？

米)あれ、A帰んの？

貴)遊真たちの話しが終わるまで適当にぶらぶらしときます。

緑)あっ、なら俺と模擬戦しようよ！！

途端に私は振り返り、緑川にアイアンクローをした。

貴)しようじゃなくて、してください、でしょ？

緑)はい………

米)ホント、導季の他の奴との扱いの差WWWWWWWWWW

貴)折角ですし、２対１でしますか？

緑)えっ！

米)でた。自分の実力に自信のある奴の発言。

まぁ結局語るも涙の圧倒的な私の勝利である。