Joker ー切り札ー２ (ページ50)

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９８話：手料理ページ50

：出水目線：

貴)家に来ませんか？

導季の突然の誘いで、俺の心臓は一時停止した。えっと、今何て………

貴)も、勿論ご迷惑じゃなければです。今日のお礼にご飯をごちそうしたくて……

いや、すげーうれしい！むしろ行かないとかないんだけど……ほら、俺最近導季に告白……もどきしたから……なんか、ここでついていったら下心見え見えな気がすると言うか………

貴)だ、駄目ですか？

あぁあああああああ！！その顔やめて！ホントやめて！断われない！断わる事が出来ない！

出)ちょっと待って。親に電話する。

貴)……はい////

あぁもう。そんなうれしそうに笑うないよ……。電話した親はなぜかテンション高めで「解った！明日は赤飯ね！」なんて言ってるし。いや、ちげーからな。後、なんか察したみたいなのやめてくんないかな。

出)いいって

貴)あっ、そ、そうですか……

やばい……気まずい。と、とりあえず導季の家に行っくか……

貴)先輩、何か食べたいのありますか？

出)えっ、あぁーそうだな……エビフライ……かな？

貴)あっ、はい。わかりました

出)えっ、いいの？

貴)エビは先日頂きましたし、問題ないです

出)そっ………か

さすがに我がままかなって思ったけど、うれしそうにしていたからよかった。
導季の家は数回行った事があった。全部、太刀川さんに頼まれて迎えに行ったりしたのだが。

貴)少し時間かかるので、好きにしててください。

出)お、おう…………

落ち着け俺！落ち着け俺！平常心、平常心！
エプロン姿の導季。いつもは降ろしてる髪も、ポニーテールにしている。うん、なんか男としてぐっとくる。

貴)ふふふん♪

鼻歌が聴こえる。あーやばい。可愛い！なんか新婚さんみたいでヤバい！どうしようどうしようどうしよう！！