Joker ー切り札ー２ (ページ31)

今日:8 hit、昨日:7 hit、合計:152,303 hit

８０話：黒い未来の結末ページ31

：米屋目線：

基地の前にはメガネボーイが倒れてる。
血がかなり出ていて、傷口だけ縛って基地の医務室に運ぶ事にした。
C級の子がやってくれているとき、遠くから声が聞こえる

女の子)誰かー！誰かー！

米)ん、女の子？

視界の先、半泣き状態の女の子が、何かを引きずってる。
女の子は俺たちの姿を見つけると、大きな声をだしながら叫んだ。

女の子)助けて！お姉ちゃんが！！

俺は、すぐにその子の元へと駆け寄るが、引きずってる物を見て驚いた。

米)導季！おい！！

意識がない。至る所に傷がある。脈も弱い、メガネボーイと同じ位危険だ。
泣く女の子。説明を聞く暇はないな。今は二人を医務室に。それに、メガネボーイに頼まれた事もあるし。

雲)米屋先輩！！

C級の子が呼んでくれたみたいで、医療班が来ていた。

米)こいつもお願いします。それと、この子の保護も。俺たちは、別にやる事があるんで。

医療班)わかりました。

運ばれる二人。それを見送って、俺たちはメガネボーイに頼まれた、トリオンモンスターこと、雨取千佳のキューブを探しに向かった。

◆◇◆◇◆

：迅目線：

宇)『迅さん……』

迅)どうした、宇佐美……

字)『人型ネイバーは撤退。修君は意識不明の重体だって。千佳ちゃんは、基地に入ったよ。ねぇ、修君は？修君は大丈夫なの？』

宇佐美の不安そうな声。そうか、そうか……
笑いが止まらない。そうか、よかった。

迅)もう大丈夫だ、二人とも助かった。メガネ君は死なないよ。

レプリカ先生のお陰だな。
まぁ結果、この人型は、置いていかれたと言う事だ。予知通り。

宇)『それとね、迅さん』

迅)ん？

宇)『Aちゃんが………』