番外編 Suicaの種 ページ46
注文！これは番外編、現代風になっており！！
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ピンポーン！
A「(げっ！……)」
チャージ不足により改札を抜けれない。
券売機には人がズラっと並んでおり直ぐにチャージは出来ない。
A「(やばい急いでるのにっ…)」
券売機に並んで順番を待っている。
だが、なかなか進まない。
A「(はぁ……待ち合わせ時間に遅れちゃう…連絡いれなきゃ…)」
ため息をつきながらLINEを打ち込んでいると
「凄い列ですね」
A「え？」
顔を上げると、身長の高く眼鏡をかけた男の人が隣の列から話しかけてきた。
「時間、かかりそうですね」
低音の優し声
ははっ、と言う少しくぐもった笑い声
A「そ、そうですね！？…」
高身長に低い声、言わばイケボ
キリッとした顔立ち
A「(俗に言うイケメンって奴！？…)」
「お急ぎですか？」
A「そうなんですよ…。ついてないです」
「そうでしたか。俺も、ついてないっす」
A「(！)」
ニカッと笑った。
瞳が細くなって口角が少し上がっている。
その笑顔にドキッとしてしまう
そうしている間に順番が周り私とその男の人はチャージをして改札を抜けた。
「無事に抜けれましたね」
A「はい、お互いに。」
「じゃ、これで」
手を振っては行こうとした
A「あ、あの！」
「はい？」
A「あ、えっと、いつもこの駅を利用しているんですか？」
「はい、そうですよ」
A「そう、なんですね」
すると、男の人はフッて鼻で笑った。
「だからまた、会えるかもしれませんね？」
A「！」
そしてSuicaを見せて男の人は言った
「そん時は、また。」
A「はい！また！」
私もSuicaを見せた。
ははっと笑ってその人は行った。
私はSuicaを見て
A「ふふっ」
歩き出した。
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作者名：さくら | 作成日時：2020年1月10日 22時
