灰色の夢 (ページ30)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:59,776 hit

Part 29 ページ30

医者が部屋から出る。

女将「ありがとうございます。」

弟者「すまない。女将さん」

女将「いえいえ、こちらこそ。」

そう言って女将さんは部屋を後にした。

兄者「生気を吸われて高熱か…」

弟者「うん…」

兄者「さぁ、どうする？」

弟者「決まってるでしょ？あの緑野郎を捕まえて元に戻してもらわないと」

兄者「だな。探さねぇとな」

弟者「あぁ。」

A「ま、待って…」

私は必死に弟者さんの手首を握った

弟者「Aちゃん…」

A「あの人は……本当は……ただ……」

兄者「お前、何を知った？」

A「……全てを……」

弟者「！……。そっか。じゃあ当然の事ながら俺達が人じゃないことも」

A「はい…」

兄者「怖いか？」

私は首を横に振る。

A「おついちさんをどうするつもりなんですか？」

すると2人は眉間に皺を寄せた。

A「まさかっ…」

兄者「心配するな」

弟者「大丈夫、どんなに恨んでも恨まれても俺達は"仲間"だから」

兄者「お前はしばらく寝てろ」

そう言って兄者さんは自分の手で私の目を覆った。
その途端に眠気が出て私は眠りについた。

弟者「兄者…」

兄者「決着、つけねぇとな」

弟者「だね」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

どうも！作者の桜です。
いつも読んで頂きありがとうございます。
コメントもありがとうございます！
これからも更新していくのでよろしくお願いします。