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028:宮くんと私と幸せな一時 ページ30

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「アンタまたプリン食べるん」



イタリアンプリンを片手にアイスコーナーにいた角名くんの元に行けば、同じようにアイスを選んでいた司ちゃんに呆れた顔をされる。


けれどそんな顔も、大好きなプリンを前にした私には効かない。


満面の笑みで肯く私に何を言っても無駄だと悟ったのか、司ちゃんはまた直ぐにアイスへと向き直った。





「今日一の笑顔じゃん。そんなに好きなんだ」


「プリンは世界を救う」


「ふはっ、プリンガチ勢じゃん」





面白可笑しそうに笑う角名くんは、掌にちょこんと乗っていたプリンを受け取り、司ちゃんの手からパピコを攫ってレジに向かう。


私はその後をカルガモの子供のように着いて行った。





「ちょっ、角名くんお金!」


「いいよ。呪いを解く方法教えてくれたお礼」





入口で言い合う二人を置いて、透明スプーンとプリンを片手にベンチに座る。



いっただっきまーす!!



カラメルのほろ苦さと、カスタードの甘さが絶妙に口の中で広がる瞬間が好きだ。


いつ食べたって頬が落ちそうな美味しさに、思わず足をばたつかせた。





「めっちゃ美味そうに食うなぁ」


「めっちゃ美味いよ」


「フッフ、せやな」





おにぎりや菓子パンがいっぱい入った袋を片手に、宮くんはハミチキを頬張る。


その横顔を眺めていてふと思った。



贅沢すぎる放課後を味わっているのでは……?



大人気のバレー部員二人と、巻き込んだ親友。


そして手には世界一好きなプリン。



こんなに幸せな一時があって良いのか……。



そう思いはしたけれど、本当はずっと続いて欲しい。






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作品ジャンル:恋愛
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ria(プロフ) - 私の心にズキュンっときました。運命ですね。好きです(真顔)更新、頑張ってください! (2020年9月12日 20時) (レス) id: 52e75d4e08 (このIDを非表示/違反報告)
ブドウ味のリンゴ - なんだろ・・・・・・読み始めた時から運命だったのかな(は  、もう好きです(唐突 (2020年9月12日 17時) (レス) id: 106317acf4 (このIDを非表示/違反報告)
東花 - うん、、あの、、あれ、、もう、、うん、、好きです(語彙力) (2020年9月7日 15時) (レス) id: 8268995d78 (このIDを非表示/違反報告)
きいろ(プロフ) - いや、、なんか、、あの、、えーと、、好きです(迫真) (2020年9月7日 15時) (レス) id: d4f4d3c247 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さいとー | 作成日時:2020年8月15日 12時

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