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021:宮くんと私と可能性 ページ23

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「そうなんや」



ちょっと意外そうな宮くんに、角名くんと関わるのは控えようかなんて思ったり。


理由は弄ばれるし弄ばれるし勘違いされたから。





「でもゼロではないでしょ」





どうやって控えようかと算段を立てていた私に、角名くんは断言めいた口調でそう訊いてくる。



え、そこまで追及するの。



戸惑いながら角名くんを見つめ返すけど、返ってくるのはどうなんですかという無言の訴えで。



あ、はい。答えないといけないやつですね。



宮くんもそんな風に私を見つめてくるから、仕方なく考えてみる。



……私が角名くんと付き合う可能性は、年末ジャンボの一等くらいの確率かなぁ。



数字にすれば0.000005%という、ゼロと言っても差し支えない確率だけど。


それを当てている人は日本の何処かにいるわけで。



私は早々に諦めるけど。

現に今がそうだけど。





「……まぁ、ゼロではないかなぁ。角名くんの根気次第じゃない?」





宙に泳がせていた視線を二人に戻せば、角名くんはにやーっと怪しい笑みを浮かべている。



嫌な気配を察知!!





「だってさ治。頑張んなよ」


「うっさいわ」





また何かおかしな事を言われても大丈夫な様に構えていた私は、まさか宮くんに話を振るとは思わなくて拍子抜けする。



ていうかなんで宮くん?

角名くんが頑張るなら分かるのに……。



顔を出した疑問は、だんだん嫌な予感へと変わって。





「み、宮くんって、好きな人いるの?」





動揺を隠せない声でそう訊けば、形の良い双眸は見開かれて、次第に頬が赤くなる。


それを自覚したのであろう宮くんは、直ぐにそっぽを向いたけれど、短い銀髪は赤くなった耳を隠せていなくて。



……あぁ、だからか。



片想いが実る可能性の話になったのは、宮くんが片想いをしているからなのだと嫌でも理解出来た。






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作品ジャンル:恋愛
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ria(プロフ) - 私の心にズキュンっときました。運命ですね。好きです(真顔)更新、頑張ってください! (2020年9月12日 20時) (レス) id: 52e75d4e08 (このIDを非表示/違反報告)
ブドウ味のリンゴ - なんだろ・・・・・・読み始めた時から運命だったのかな(は  、もう好きです(唐突 (2020年9月12日 17時) (レス) id: 106317acf4 (このIDを非表示/違反報告)
東花 - うん、、あの、、あれ、、もう、、うん、、好きです(語彙力) (2020年9月7日 15時) (レス) id: 8268995d78 (このIDを非表示/違反報告)
きいろ(プロフ) - いや、、なんか、、あの、、えーと、、好きです(迫真) (2020年9月7日 15時) (レス) id: d4f4d3c247 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さいとー | 作成日時:2020年8月15日 12時

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