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014:宮くんと私と逆連行 ページ15

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「別にこんくらい……」


「斎賀さん保健委員だよ?」



昨日関わり出したばかりの角名くんが、私の入っている委員会を覚えている事に驚いた。



こういうところがモテるんだろうなぁ……。



宮ツインズは目に見えて人気だけれど、角名くんにもファンはいる。


というか、バレー部に所属していてファンのいない部員はいないんじゃないかというくらい、バレー部の顔面偏差値は高い。





「斎賀さん手当してくれる?」





そりゃもう全力でさせて頂きます。



私はヘドバンするくらいの勢いで首を振った。



宮くんの綺麗な顔に痕が残った日には、私含め、ファンというファンが涙を流す事になる。



となれば善は急げだ。


バレーの主審をしていた先生に駆け寄り、事情を説明する。





「そうなんか。じゃあよろしく頼むわ」


「さいがー、俺が代わりに行こか?」


「良いの?」


「俺、あんまり体育得意じゃないねん」





同じ保健委員の田口くんが名乗りを上げてくれた理由に、先生に気づかれないようにクスリと笑う。



宮くんも男子と行く方が気兼ねないだろうし、ここはお願いしようかな。



そう思って開いた口は、「お」とだけ発して続かなかった。




「斎賀さんが手当してくれるんちゃうん?」




大きな手で口を覆って、後ろから顔を覗き込んでくる宮くんに目を白黒させる。



えっ、どういう状況?



脳処理が追いつかない頭で、訳も分からず宮くんの質問に肯いた。




「ほな行こ」




それを確認して離された手が、今度は私の右手を握る。



えっ、どういう状況?



混沌を極め出した脳は、最早宮くんに為すがままで。


本来なら私が保健室に連れて行く立場なのに、私が宮くんに連れられるという変な形になっていた。






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作品ジャンル:恋愛
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ria(プロフ) - 私の心にズキュンっときました。運命ですね。好きです(真顔)更新、頑張ってください! (2020年9月12日 20時) (レス) id: 52e75d4e08 (このIDを非表示/違反報告)
ブドウ味のリンゴ - なんだろ・・・・・・読み始めた時から運命だったのかな(は  、もう好きです(唐突 (2020年9月12日 17時) (レス) id: 106317acf4 (このIDを非表示/違反報告)
東花 - うん、、あの、、あれ、、もう、、うん、、好きです(語彙力) (2020年9月7日 15時) (レス) id: 8268995d78 (このIDを非表示/違反報告)
きいろ(プロフ) - いや、、なんか、、あの、、えーと、、好きです(迫真) (2020年9月7日 15時) (レス) id: d4f4d3c247 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さいとー | 作成日時:2020年8月15日 12時

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