012：宮くんと私と提案 ページ13
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合同体育、それ即ち戦争。
宮ツインズが間近で見れるとなれば黙っていない女子に引けを取らないよう、試合終わりの挨拶も早々に仕切りネットへと駆け寄る。
宮くんのバレー！！
スキップしたいくらいハイテンションな私の背中に、司ちゃんの呆れた視線を感じたけれど気にしない。
仕切りネットにへばりつく勢いで立ち止まった私は、嬉々として隣コートを覗いた。
「人の顔面にサーブ当てるヤツの何処が上手いねん！！言うてみろや！！」
「態ととちゃうやんけ！！ていうか余所見してるお前もお前じゃ！！」
想像とはかけ離れた目の前の光景に呆気に取られる。
なんで喧嘩？
周りの男子生徒や先生が割って入っても、二人はお互いの胸ぐらから手を離さない。
どころか今にも殴り合いそうな二人は、見ていて怖く感じた。
「あ、斎賀さん」
それでも止める事が出来ない私の目の前に角名くんが現れる。
同じバレー部員が喧嘩をしているというのに、他人事みたいに呑気な表情だ。
「あれどうにかしてよ」
「はい！？」
細長い指で宮ツインズを指したかと思えば、とんでもない事を言う角名くんにぎょっとする。
私みたいなか弱い女子が割って入ったら、押し潰されて死んじゃうでしょうが！！
まだ生きていたい私は、首がもげそうなくらい横に振った。
「治呼ぶだけで良いから。簡単でしょ？」
呼ぶのは確かに簡単だけれど、周りが止めようとしても止まらない喧嘩が、呼んだだけで止まるとは思えない。
だから押し黙っていると、角名くんはひたすらに見つめてきた。
百八十以上ある身長からの無言の圧である。
勝てるわけがない。
「み、宮くん！」
もうどうにでもなれと勢いに任せて出した声は、思いの外体育館に響いた。
揃ってこちらを見る宮ツインズ以外に、体育館にいる殆どの人から視線を感じる。
今すぐ塵になって消えたい……。
恥ずかしさに赤くなる顔を隠すように俯いた。
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ria(プロフ) - 私の心にズキュンっときました。運命ですね。好きです（真顔）更新、頑張ってください！ (2020年9月12日 20時) (
レス) id: 52e75d4e08 (このIDを非表示/違反報告)
ブドウ味のリンゴ - なんだろ・・・・・・読み始めた時から運命だったのかな（は 、もう好きです（唐突 (2020年9月12日 17時) (レス) id: 106317acf4 (このIDを非表示/違反報告)
東花 - うん、、あの、、あれ、、もう、、うん、、好きです(語彙力) (2020年9月7日 15時) (レス) id: 8268995d78 (このIDを非表示/違反報告)
きいろ(プロフ) - いや、、なんか、、あの、、えーと、、好きです(迫真) (2020年9月7日 15時) (レス) id: d4f4d3c247 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さいとー | 作成日時：2020年8月15日 12時
