どう思ってるの? ページ12
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「治ってさ、斎賀さんの事どう思ってるの?」
「はぁ?」
さっきまで他クラスの男子と喋ってた角名が隣に座ったかと思えば、何の脈絡もなくそう訊いてくるから素っ頓狂な声が出た。
なんやねん急に。
「斎賀ナイッシュー!!」
怪訝に角名を見つめていた俺は、女子のバスケを観戦していた男子の中から聞こえた名前に釣られて、視線を隣コートへと滑らせる。
斎賀さんは声をかけた男子に向かって笑みを浮かべ、柔かった手をヒラリと振った。
「…………」
今朝もそうやったけど、斎賀さんが俺以外の男子と仲良ぉしてんの見るとムカムカしてくる。
俺と喋ってる時より表情豊かやし、よぉ喋るし。
他の男子と違う態度が気に食わん。
「斎賀やっぱうまいなぁ」
「あの新山女中でスタメンやったんやろ?」
「噂によるとなー」
そんでもって斎賀さんの事をピーチクパーチク話しとる男子も気に食わん。
その後頭部にサーブぶち込んだろか。
「───......」
斎賀さんは素人目にも分かる綺麗なフォームで、スリーラインからボールを放つ。
角名に訊かれるまで斎賀さんの事、女子で唯一仲の良いクラスメイトっていう認識やってんけどなぁ。
せやったらこんな感情持たへんか。
弧を描くボールだけを真っ直ぐに見つめる目も、その横顔も綺麗で。
俺、斎賀さんの事───......
「あっ、治」
耽っていた意識が角名の声によって現実へと引き戻された瞬間、バチコーンという音が耳元で鳴り響く。
ぐわんと揺れた頭が後ろの壁にぶつかって、状況を把握する間もなく左頬が熱を持った。
「侑です」
痛みに耐える俺の目の前で言い切られたその名前に、一連の流れを理解する。
ネットを挟んだ向こう側に立っているクソツムを睨めば、アホ面がやってもうたと語っていた。
「表出ろ下手クソ!!」
「アァ!?誰が下手クソじゃこのボケ!!」
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ria(プロフ) - 私の心にズキュンっときました。運命ですね。好きです(真顔)更新、頑張ってください! (2020年9月12日 20時) (レス) id: 52e75d4e08 (このIDを非表示/違反報告)
ブドウ味のリンゴ - なんだろ・・・・・・読み始めた時から運命だったのかな(は 、もう好きです(唐突 (2020年9月12日 17時) (レス) id: 106317acf4 (このIDを非表示/違反報告)
東花 - うん、、あの、、あれ、、もう、、うん、、好きです(語彙力) (2020年9月7日 15時) (レス) id: 8268995d78 (このIDを非表示/違反報告)
きいろ(プロフ) - いや、、なんか、、あの、、えーと、、好きです(迫真) (2020年9月7日 15時) (レス) id: d4f4d3c247 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さいとー | 作成日時:2020年8月15日 12時