011：宮くんと私と銀髪 ページ11
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取り敢えず土下座しよう……。
安直に浮かんだ打開策を行動に移そうと、立つ事もままならない両足に力を入れる。
拝啓お兄様。
私は今日、十七年の短い人生に終止符を打ちます。
棺桶には焼きプリンを入れてください。
敬具。
私がピンチに陥っている事など露知らず、呑気に家で寝ているだろう兄に遺言を認め、重い腰を浮かせる。
「斎賀さんやったら別にええで」
そうして地面に折ろうとした膝は、ピタリと空で止まった。
私だったら良いとは……？
私以外だったらダメなの？
頭を突き出して、半ば上目遣いに私を見ている宮くんに訊ねたい。
けど、そんな勇気は勿論ないから、今は目の前の寛大なお許しを存分に味わおうと思った。
「えっと、失礼します……？」
「ん」
甘酸っぱい緊張で痛む心臓を抱えながら、恐る恐る手を伸ばす。
やっぱり今日が命日だ……。
指の間を通って掌に触れた宮くんの髪は、染められているはずなのにサラサラで、思わず何度も指に通してしまう。
「気に入ってくれた？」
「うん……ずっと触ってたい」
魔性の触り心地に我を忘れて述べた感想に、自分で言っておきながらドン引いた。
いやキモ！！
ずっと触ってたいとかキモ！！
心の中で数秒前の自分をタコ殴りにし、何とか今の発言をフォローしようと口を開く。
けれど───......
「そぉか」
猫みたいに目を細めて擦り寄る宮くんに、もういいかって思って口を噤んだ。
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ria(プロフ) - 私の心にズキュンっときました。運命ですね。好きです（真顔）更新、頑張ってください！ (2020年9月12日 20時) (
レス) id: 52e75d4e08 (このIDを非表示/違反報告)
ブドウ味のリンゴ - なんだろ・・・・・・読み始めた時から運命だったのかな（は 、もう好きです（唐突 (2020年9月12日 17時) (レス) id: 106317acf4 (このIDを非表示/違反報告)
東花 - うん、、あの、、あれ、、もう、、うん、、好きです(語彙力) (2020年9月7日 15時) (レス) id: 8268995d78 (このIDを非表示/違反報告)
きいろ(プロフ) - いや、、なんか、、あの、、えーと、、好きです(迫真) (2020年9月7日 15時) (レス) id: d4f4d3c247 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さいとー | 作成日時：2020年8月15日 12時
