【歌い手】 (ページ4)

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No.3 ページ4

うらたぬき視点

『チッ……………おせぇ……』

俺はうらたぬきこと、浦田渉。
今日はそらまふうらさかで何かやるらしいから来た。
ちょっと声優の仕事があって遅くなったんだが…
いいだろ。←
皆、今俺イラついてるって思ってるでしょ。
そのとうり。
それはおよそ三十分前にさかのぼる……

女「あの、浦田さん？」

誰だ？

『はい？』
女「私、ここの雑用係なんですけど、浦田さんって確かうらたぬきさん
何ですよね？」

雑用係か…

『そうだけど…？』

女「うわぁ！本物！私、うらたぬきさんのファンで！実は歌い手を始めたんですよ…
なので、コラボしてくださいませんか？」

色々突っ込みてぇけど…

『無理です。』

女「なんで？いじわる～」

なんだよこいつ。かわいこぶってるのか…こういう奴にはしっかり言っといた
方がいいよな？

『はぁ…確かに俺はうらたぬきだ。ファンなのも嬉しいけど…』

女「じゃあ良いじゃん～」

こいつ…人の話は最後まで聞けよ！

『さっきも言ったけど、コラボは無理。たまたま俺とお前は出会えたけど、
それで、コラボしよってさ…可笑しくね？皆は自分なりに頑張って、
ここまでこようとしてる。だが、お前はどうだ？自分で言うのもなんだが、
俺みたいな有名なやつとコラボして、有名になるっていうんだろ？そんな奴に
俺はコラボしない。一から必死に頑張って自分の力を上げて、俺とコラボしろ！
てなわけで。さいなら。』

女「なにそれ…酷くない？せっかく好きな人に会えて、コラボしたいって言っただけで…」

『酷くない。これが普通だと思うけど。お前は自分勝手なだけ。』

女「なによ！その言い方！」

バンッ！

『いっつぅっ？！』

女「もういい！さいなら。もう一生会いたくないわ！」

『いてててて…なんだよこいつ…』

俺の方が会いたくねぇっての。

って言うわけで。あういう状況だったら皆ああするよな。
にしてもおせぇ！