検索窓
今日:7 hit、昨日:16 hit、合計:7,127 hit

ページ25

「…っクソ…!!伊達政宗!!同盟は破棄だ!覚えておけ…!!!」



ここで戦うのは不利と悟ったらしい。



残りの意識のある兵を連れ、そそくさと出ていった。





先ほどまで煩かったこの部屋に、静寂が訪れる。




「…これからあいつがどう出てくるかわからない。お前らは他の部屋へ移れ。

後は俺と成実でなんとかしておく。」


「えー?!俺もかよ!


まー、頑張ってな!後で奢れよ!」

「…あぁ、そうしよう。」




感謝する、政宗。






「…話があります。来てください」


『…分かったわ』




Aさんの手を取り、他の静かな部屋へと向かう。


美しい着物が床に擦れる音。

とても綺麗な白い肌。




少し安心させる様に笑えば、微笑み返してくれた。







部屋につけば襖を開き、二人だけの空間となった。





『…話、ね。』




真正面からAさんに見つめられる。




「…俺が今回この様な行動に出たのは、貴方の見合いに賛同しかねた故のことです。」


『…まぁ、分かっていたわ。』





鼓動が早い。

ここまでしておいて何も結果を残せないのでは俺も廃れたものだ。



「…貴方が好きです。


どうしても俺の隣にいて欲しいのです。」




Aさんの目が開かれる。










「やり過ぎなのは十分承知です。


俺の隣にいてくれることはできませんか?」





自分より少し背の低いAさんを真剣に見つめた。






ひとつ、小さく息を吸う。



『、えぇ、…当たり前よ…。小十郎、私も貴方が好き。

あんな見合い、したくなかった。』


刹那、Aさんは俺に抱きついた。

とても軽くて、可愛くて。




あぁ、良かった。

安堵しながら俺はそっと抱きしめた。








『ふふ、やり過ぎよ。本当。私も手伝うわ。』



とても温かい声。




「…ありがとうございます。どうか、お許しください。」







ふわりとAさんの髪の匂いが漂う。




やはり俺はAさんしかいない。







『…たまには、軍事だけじゃなくて、私にも構ってね?』




そんなことを言うAさんがとても愛らしくて。

くい、と顎を持ち上げ、そっと




口付けをした。







「ん…、次は貴方の血も、頂きます。」


『…ばか。』












あぁこれはきっと、明日の夜は宴になる。

どこかのお節介の所為でな。

好き→←*



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (19 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
19人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

猫まんじゅうが飛ぶ★(プロフ) - こむさん» \٩(๑' ^ '๑)۶/ふぁいと! (2022年4月19日 17時) (レス) id: f1acf9b97c (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - 猫まんじゅうが飛ぶ★さん» ありがとうございますぅううお久しぶりですねっ!頑張ります! (2022年4月19日 6時) (レス) id: 42d7d05c03 (このIDを非表示/違反報告)
猫まんじゅうが飛ぶ★(プロフ) - ひゃほっい!投稿された!嬉しい!わぁーい(((o(* ˙-˙ *)o)))あっ本当に思ってますよ?これからも頑張ってください!٩(๑❛ᴗ❛๑)۶ (2022年4月19日 1時) (レス) @page25 id: f1acf9b97c (このIDを非表示/違反報告)
月華姫 - リク受付ありがとうございますm(__)m完成ゆっくり楽しみにお待ちしております♪受験頑張って下さい(`・ω・´)bではまたっ♪ (2021年12月23日 15時) (レス) id: 8f77e3b2d4 (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - 月華姫さん» 長くなりそうですが頑張ってみます!コメありがとうございます、受験の為いつになるか分からないですがご了承ください…! (2021年12月23日 15時) (レス) id: 1f472afa43 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:こむ | 作成日時:2021年9月4日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。