［戦ブラ］甘くて楽しい短編集

昌景大好きさくさ。 ページ2

「どうした？体調悪いのか？この酒のせいか？なら飲めねぇわこれ。」




そう言いながら解毒剤の入っている瓶をニヤニヤしながらチラつかせられた。


いやマジで、八つ裂きにするぞ。






「…やっぱり毒かよ。」


『分かってたのかよこのクソ…』





やべ、本格的に効いてきた。

痛い…わけじゃ無いけど立てねぇわこれ。



「素直に謝ってねだれば許してやったんだけどよぉ」



まっじでむかつくこの狼…！


女と関われないくせに！！





『死ね！』


「じゃ俺鍛錬行ってくるわ」



ちょおおおおおおお待ちやがれ！



『すみません昌景様神様本当申し訳ございませんでした本当にその手に持っているものをこちらへ…』

立ち上がる前に昌景の服を全力で掴んで引き留める。



こいつ…！ニヤニヤしてやがる…！




「次やったらこのままここ置いてっから」

『うぐ…』





力が無くなってその場に手をつく。

流石にまずいと思ったのかちょっと焦ってその瓶の中身を私に飲ませる…が。





『…やべ、これ違う解毒剤、かも…しれね…っ、』


「はぁ？！おいマジかよ？！」



これあれだ…！吐き気の薬の解毒剤だわ…！やべぇだろ！




「ちょ、昌信呼んでくるわ！」


うっわ。昌景のこんな焦った顔って滅多に見ねぇわ。これはこれで私が犠牲になった甲斐も…。





『ぁあああああぁぁぁぁぁああぁあああぁ』


でも痺れるものは痺れんだよ。









…いや、すっごい後悔してる。




でも辞める気無いわ。









この後昌信に薬をもらい、散々怒られましたとさ。








ー



『てかいつから持ってたの。』


「お前が部屋入ってくるときに落としてた」


『馬鹿かよ私』

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