恋愛ゲームの悪役に転生。だが男だ Ⅲ【男主】 (ページ30)

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実施！ダークな補習授業？ページ30

翌日の昼休み。
教師棟のコンタミの講師室へと俺は向かった。

補習……は口実な気がしてならない。なんせコイツはトウヒを倒したのだから。

あれからトウヒの遺体も見つかっておらず、事件自体は変装してもらった貴族が犯人となったようだ。
ミドリからの情報だとコピーは担任によって消されたという。しかも彼は犯人を抹消したと思っているらしい。

コピーと気づくよりも前に怒りが強すぎて警備隊に連れて行く前に心臓を潰したのだとか。

警備隊には拘束を解き暴れたため戦闘。さらに闇属性の魔法で魔獣を呼び寄せようとする動きがあったためその場で倒すしかなかった。と言ったのだそうだ。

それが警備隊に通ってるとミドリが言っていたことから、担任が闇属性の魔力をコピーの体に流し込んでおいたのだろう。

そしてさらに。理由は皆目見当がつかないが、担任はトウヒの存在を把握していない。
コンタミは運営の1人であるわけだし、言わないことのメリットがあるのだろうか?待っているのはお仕置きだけのはず。
色々と疑問を抱えながらも、講師室へとたどり着いた。

「…失礼します。先生、補習を受けに来ました」
co「あ、来た来た。待ってたよ〜」

いつものゆるい雰囲気で座ってと促される。とりあえず着席。辺りを確認。
結界が張られているわけでもなく、闇属性に関するものも一切置いてない。あるとしたら…

「先生、あの額縁に入っている絵はなんですか」

とんでもない作品たち。
ちょっと、俺の美的センスだと理解ができない画風だった。なんだろうあれ、目？いやそもそも生物？

co「俺の1番の力作だよぉ。フラワーフェス1日目の決勝戦の時のゼペルさん！」
(お、俺だったぁ…)

白の塊は髪だとして、手足や顔の部位がどこにあるのか全く分からない。
こういう時に使う言葉といえば…

「個性があって良いと思います。描いてくださりありがとうございます」
co「ふふーん。気に入ってもらえてよかった〜。よし、プリントも見つけたから早速始めよっか」

テンプレでも喜んでもらえた。
そして、どうやら普通に授業が始まるらしい。