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コピーに対して有利に戦えるようになったショッピの活躍は驚くほどに輝かしかった。
いくらシナリオよりも早い覚醒とはいえ、強くなった彼はコピーを上回る力で攻撃し続けている。
速度上昇、魔力保持量増加に操作性の向上…一回でこんなにも変わるなんて、これがキャラ補正も合わさった覚醒なのか。
shp「遅い」
cpy「_________！？」
ショッピの雷属性の魔力をまとった蹴りが炸裂。
結界越しとはいえ強力な攻撃を喰らったコピーは地面へと落下。結界の壊れる音が大きく響いた。
落とされたコピーは地面にのめり込んでおり起き上がることができない。
shp「お前のことは殺さない…同類にはなりたくないんで。でもしばらく動けない程度には喰らってもらいますよ」
ショッピは空へ手を向ける。
放たれた膨大な魔力が空へと流れていき、星が光っていた空を暗い雲で塗りつぶしていく。
ゴロ、ゴロ、と怒りが伝わっているような音が鳴り出した。
「ゾム様、耳塞いで」
zm「わかってるあれはヤバい」
さっと腕から離れ自分で空を飛び、急いで自分の耳を塞ぐ。
shp「落ちろ」
光。
仄かに紫が残る線が空からの一閃。
直後、耳を塞いでいても頭が痛くなるほどの轟音。
人並み以上の聴力を持つゾムがフラついたこともあって、2人で少し離れたところに着地した。
zm「……頭割れるかと思った…」
「とんでもない威力でしたね」
2人揃って大きく息を吐いた。
ため息みたいな、安堵の息みたいな。
shp「A！」
服装が元に戻っているショッピがこちらに駆けてくる。
そしていつかのように抱きしめられた。
shp「ごめん…助けるの、遅くなって……」
ショッピの声は震えていた。
背中に手を回して、幼い子どもをあやすかように優しく叩く。
「本当に危険な時に来てくれたんだから、遅くなんてないよ。_________ありがとう、カッコよかったよ」
そう言った時の彼の瞳は黒雲が晴れた空のような美しさがあった。これは覚醒の影響？だとしたら最終といわれる3段階目になったらどれくらい綺麗な瞳になるのだろう。
shp「アンタが居なくなったら悲しむ人だっているんすから」
「そうなの？」
shp「…そうなんスよ」
頭をわしゃわしゃと掻き回される。
zm「うわぁ…そんなショッピくん初めて見た」
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作者名：あんべべ | 作成日時：2021年10月9日 16時
