恋愛ゲームの悪役に転生。だが男だ Ⅲ【男主】 (ページ41)

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少し恥ずかしさを覚えつつも、お茶会はほのぼのとした空気のまま終わった。

話してみたが特段大事な情報は引き出せず。人格が変わろうと警戒はしているのかもしれない。
食器も洗い終えてオスマンに今日の残りの予定を聞いてみた。

os「ん〜…手帳にも予定が何も入ってなくてな〜。お腹もいっぱいになったし散歩…とか?」
「そうですか。俺は一度寮に戻ろうと思います」

じゃあ寮まで一緒に行こ〜と手を引かれる。やっぱ距離感バグってる。

「あっ」

突如カタ、物が落ちる音が部屋に鳴った。
下を見ると、エッグハントにて俺が"幸運のたまご"に入れたブローチがポツリ。

os「…！」

オスマンが即座に拾い上げる。
制服にはつけてなかった…ポッケに入れてたのだろうか?

「オスマン様、そのブローチは」
os「あ、あぁ…エッグハントで見つけたんよ」
「付けないのですか?」
os「そうやなぁ…俺には似合わないかなって」

顔に影が落ちる。いなかった間に何かあったのだと察した。何しろこういうタイミングでの何かは自分自身が散々経験してきたのだから。
いやでも分かってしまう。

(背中、押せないかな)

「オスマン様。まだそのブローチは付けてないのですよね?」
os「そう、やけど…」
「試してないのに似合わないかどうかなんてわからないですよ」

指鳴らし、転送魔法を使ってブローチをオスマンの制服につけた。

「なんだ、とっても似合ってるじゃないですか」

フラワーフェス当時の俺はやはりいい判断をできていたらしい。
胸元で優しく光るグリーントルマリンと対のように輝くクリスタルはよりオスマンの魅力を引き立てており、思わず俺の口角も上がる。

os「本当に?」
「ええ。と「ありがとうなぁ〜！」…」

オスマンは嬉しかったのか抱きついてきた。え、この人めちゃくちゃいい香りする。

os「Aさんほんま好きやわぁ!」
「すっ…!?」

びっくりするほど直球、ストレート。
オスマンの腕の中で硬直した。

os「どした?もしかして俺に惚れちゃった?」
「それは、まだで「可能性はあるってこと?」あ"〜わからないです」

どうやら俺はこの人(人格?)には弱いらしい。
帰り道、かなり遊ばれていた。

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庭園

os「…なぁ"オスマン"」

os「Aさんなら、俺たちのこと話しても大丈夫な気がするけど」

mn「あくまで"マンちゃん"としての意見やけどね〜」