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視点なし
心鳴深淵第2ブロック外周に設置された合格者転送装置近く。
試験監督の教師たちは内部で起きた異変の対応と対策に追われていた。
王族が参加する試験ゆえにこの事態は明らかにまずい、そこにいた誰もが思ったことだ。
他の生徒たちの多くも貴族階級出身であるため、死傷者なんて出たら学院存続の危機にまで瀕しかねない。
ra「ミドリー!内部への侵入まだ無理そう⁈」
md「もうす…ｴ、旧式の魔法陣…⁉︎」
ラッダァに急かされるミドリは魔導電子盤に表示されたエラー画面に目を開いた。
ra「発見されたばかりの場所で…?とりあえずピクトさん呼んでくるから抜け道ないか探しといて!」
旧式の魔法といえばピクトのお箱であるため転移魔法で呼びに行ってしまった。
md(…大丈夫かな、Aさん…)
co「他の生徒も気にしないとダメだよミドリくん?」
背後に『立っていた』コンタミにミドリは息を詰める。全く気配のなかった彼の方に身体を向けると、嗜めながらもいつものようにニコニコと笑っていた。
md「こ、コンちゃん…」
co「お疲れ様〜。とりあえず関係各所の口止めしてきたから様子見に来たよ〜」
旧式まで出てるのかぁ、とキョロリと動かすその目は人ならざることを強くミドリに感じさせる。
co「そんなに気になるなら手助けしてあげよっか?」
md「え?」
co「いいじゃん、ラッダァもまだ戻ってきてないんだからさ?」
コンタミの声が超音波を聞いた時のようなぐわん、と揺れるような振動とともにミドリの頭の中に声が響いていく。
co「ずるいよなぁ、真なる闇を貰ってたなんて」
md「…なん、で…」
co「そりゃあ二学期の期末試験でキミが教えてくれてたんだけど…ってあぁ、一応記憶消えるように仕組んでたんだっけ」
コンタミの発する言葉全てがミドリの脳みそに不思議な感覚をもたらす。飴が溶けるようにドロドロと、それでいて触手に掻き回されていくような思考の混濁。
腕をだらりと下げ目は開ききったミドリは震える口でただひたすらに1人の名前を呼んでいた。
co「紅茶対策とはいえ変に流し込んだからだいぶ心がぐちゃぐちゃだったようだね。じゃあ、そんなキミに深海の悪魔からのプレゼント♪」
ミドリを魔導電子盤の方に向かせ、悪魔は彼の背中に手を当てた。
co「楽しいことになりそうだなぁ〜。そろそろ俺をあっちに寝返っとこうかな♪」
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書籍姫(プロフ) - 一年編お疲れ様でした！mdさん達のデレが心臓へダイレクトアタックでした！これからも応援させて下さい！！ (9月3日 12時) (
レス) @page38 id: e3ea7725f8 (このIDを非表示/違反報告)
むぬま - 一年編おつかれさまでした！ゼペルくんやオリキャラ達の絡みがとても愛おしいです！2年生編も頑張って下さい！！！ (9月2日 10時) (レス) @page38 id: fe180e4a88 (このIDを非表示/違反報告)
TAKA゜ - 個人的にはあんべべさんのオリキャラ達と主人公との絡みが凄く好きです。みんな可愛すぎて読む時いつも癒やされてます！これからも応援してます！ (9月1日 21時) (レス) id: 7bbeb29f8c (このIDを非表示/違反報告)
TAKA゜ - 一年編お疲れ様です！更新されるたびにいつも声をあげてしまうほど好きな作品で、何回も最初から読み直してしまいます。好きなシーンは戦闘中のキャラ達の覚醒シーンや主人公の言いたいことをズバッとかっこよく、そして気持ちよく言ってくれるシーンが大好きです！ (9月1日 21時) (レス) @page38 id: 7bbeb29f8c (このIDを非表示/違反報告)
モモモ(プロフ) - このボリュームで1年編とは、、、まだまだ楽しめそうで嬉しいです！私の好きなシーンは推しが覚醒したところと、主人公達の戦闘シーンです！2年編も楽しみにしてます！無理のないペースで頑張って下さい。 (9月1日 19時) (レス) @page38 id: de8d799915 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんべべ | 作成日時：2023年6月21日 18時
