恋愛ゲームの悪役に転生。だが男だⅡ【男主】 (ページ46)

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・〜performance〜ページ46

幸運のたまごを完成させて俺はパフォーマンスバトルへと向かった。

co「あれ〜?昨日大丈夫だった？」
re「ピクトさんが治したって聞いたけど」

教師キャラのコンタミとレウクラウドと通路で遭遇。
担任が話を通してあるのか、既にゼペルが変装していると分かっているらしい。

「こんにちは。完全に回復しましたので、参加致します」

…入賞できるくらいで。

re「頑張ってね」
co「端の方で見てるからね〜」

2人は通路の奥へ行く。…仲の良いミドリに関してなんか言われそうかと思ったが、特に聞かれることもなく一安心。彼もうまく隠してくれているのかもしれない。

ミドリへの信頼度が上昇しつつアリーナへと進めば昨日以上の歓声が響く。
やはり昨日優勝したことで知名度も上がったのだろう。実際の姿ではあり得ない事に思わず笑ってしまいそうになる。

中心の印に立ち数秒。開始の鐘が鳴った。

(よーく狙って)

アクセの1つを外して空中に投げる。
水属性の魔法弾を撃ち込めば宝石部分に命中。砕けた宝石の中から沢山の花弁がアリーナ全体へ広がるように舞っていく。
赤、青、紫、ピンク、黄色…

複数の魔法陣を駆使して、広まった花弁たちを動かし会場全体を花で飾り付ける。よりフラワーフェスという名に相応しい姿へと変わる会場に観客たちは盛り上がりを見せる。

歓声にテンションを上げながら、昨日から使っているスケートボードに乗って観客席へと向かう。ぐるりと一周するように滑りながら、観客へコサージュや可愛らしい花冠をつけていく。

「お母さん見てみて!可愛いお花の冠だよ!」
「このコサージュ、すごい素敵…!」

周っていれば集まって座る新入生組を発見。
チーノの姿がない事に疑問を持ったが、おそらく別の場所にいるのだろうか？

花びらを彼らに向けてふ、と息をかけて飛ばす。
1枚1枚がコサージュへと変わりそれぞれの目の前にふわりと落ちていく。

(なんとなくだけど、ロボロとシャオロンには花冠も似合う気がする)

一旦ボードからジャンプして2人の元へ向かう。驚いた顔を見せられながらも頭にそっと触れて花冠をつけた。
ピンクと白基調の大人しめでかわいいものと。黄色をメインとした明るく元気な花冠。

(やっぱり、似合ってる)

満足しつつ、フィナーレへ向けアリーナの中心へ戻った。