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講師室へと向かう際に、ラッダァを除く1年の先生たちへカップケーキを渡した。
特にレウクラウドはアイシングでかわいさが増していたからか、予想よりも良いリアクションをしてくれた。…今度また何か作って渡してみようかな。あの教師も利用価値は大いにあるし。
「さて」
ミドリの講師室に入らせてもらって前回と同じ、外界を遮断する結界を貼る。
md「ソファ座ってていいよ」
「ありがとうございます」
俺がソファに座ると、対になっている方へミドリが腰掛ける。そして目の前に一学年の名簿を出された。確認すると魔法によって記録されているのか、数秒にいちど幾つかの文字が書き変わる。
「…この変化は?」
md「素行の評価とか、技術力が上がったとか。ピクトさんの考案した魔法で、常に生徒たちの成長がわかる様になってる」
「せんせーは管理役?」
md「うん。あと名簿からいなくなった生徒を外したり調整もしてる」
追加コンテンツのピクトはかなりすごい魔術士の様だ。
普通の魔導士ならそんな魔法を考案するのも常時魔力を消費して使ってるのもキツいはず。
それを調整できるミドリもとんでもない量の魔力と技術力を持っているという事になる…やはり最初に引き入れるのがこいつで正解だったな。
「なるほど。先生なら入れるのも簡単ってわけですね」
md「もぐ…俺がやったとしても他の人がすぐに気づいちゃうよ」
「じゃあ…どうすれば？」
md「スカウトによる臨時編入。この学院では年に数回ある事だから、一番自然に入れる」
そういえば手紙のキャラクター詳細が載っていた部分に一人転校生のキャラがいた気がする。手紙に記されていなかった隙間の部分が埋まるような感じがした。
なるほど、彼女はスカウトで入っていたのか、と。
「おっけいです。…ああそうだ、あと他にも質問があるんですけど」
md「何？」
「この学院で密かに広まっているカルト集団、あれご存知ですか?」
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作者名：あんべべ | 作成日時：2021年9月26日 19時
