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彼は養護教論兼医務室室長を務める『シンペイ』というらしい。メインストーリーでの優しい相談役のみならず、キャラクターの好物や選択肢のヒントをくれて通常時から頼りになるキャラなのだとか。
しかしである。そんな頼りになるという目の前の彼は、羽織の袖を揺らしながらこちらに近づき、舐める様に俺を見た。目を覚ましたことで一度診察するのだとしても、そこまで近づく医者は見たことがない。
rb「ペ神、近すぎや」
pe「そんなことないよ〜。…キミなかなかいいね〜」
shp「ちょ、この人はダメですから！」
シンペイの『いい』発言にロボロとショッピはすぐさま俺と彼との距離を作った。何が起きてるかわからず頭にはてなを浮かべていれば、ヒトランが目の前で手を振ってきた。
ht「おーい、大丈夫?」
「はい。大丈夫、です」
em「ロボロさんもよく誘われてますから、スルーで大丈夫ですよ」
ひどーいとのんびり返すしんぺい神さん。
相互さんの発言に共感を持ってしまう。
pe「ま〜元気になったなら良かったよぉ。どうする?今日からもう退院できるけど」
「なら、特に問題もないので退院したいです」
pe「真面目さんだね〜。おっけ、なら担任の先生に連絡してから帰って。あ、それと念のため暫くは過度な運動はしないこと。実技見学ね」
何かあった時はいつでも来て。待ってるからね？とアプローチするみたく言われ、先ほどのエーミールの発言を遅かれ理解した。
わかりました、と言って退院の支度を始める。4人も手伝ってくれたので俺は自分の着ていた入院服を畳むだけで終わってしまった。
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作者名：あんべべ | 作成日時：2021年9月14日 11時
