恋愛ゲームの悪役に転生。だが男だ【男主】 (ページ23)

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rb「なんで俺たちの時だけ難易度バカ高くなってるん？」
shp「その割に俺より高い点取ってるじゃないですかロボロさん」

先生の悪戯心によって高難易度のシューティングゲームとなった俺ら3人の操作試験。
ショッピもロボロも本来なら満点を取ってもいいはずなのに7、8割の点数しかもらえなかった。

(申し訳ない、多分俺と一緒に回ってたからだ…！)

『Aの時レベルあげちゃってください』
『せやせや！とんでもないレベルにしても俺らの主人は満点取るやろな！』
『あ、その様子中継してもらえると助かります〜』
『待ってま〜す』

みたいなこと言ってたんだろう。
執事長のことしかあまり触れていなかったが、屋敷にいた執事長含む使用人は何故か戦闘好き。そして何故か射撃の授業は徹底的に教え込まれた。

一応武術も習ってはいる…いるのだが、銃に慣れすぎて近距離も銃もしくは魔法弾を撃つ。拳もいけるが銃を使う。
そのため試験では…

「魔法銃作成」

意図的に変形が可能な魔法銃を使用する。

ra「おぉーあれが例の魔法弾専用銃！」
shp「道具使用って…先生これいいんですか？」
ra「ありあり〜。ていうかあの銃が力を抑えてくれるわけだし」

抑え込むと言う疑問の声をよそに、こちらは遠距離用に変形させた銃のスコープを確認して開始の合図を待つ。

ra「ではいきますっ」

担任のカウントダウンと共にブザーが鳴る。そして空中に複数の魔法陣が刻まれ、中から的が現れた。
スコープ越しに狙いを定め1つ、2つ、3つ。的確にかつ速攻で魔法弾を放つ。

rb「速い」
shp「いや速いだけじゃない、的の強度も高くなってるはずなのに1発で破壊してる…！」

遠くにある的は撃ち終わり、残り時間を見れば40秒弱。

「魔法銃変形」

すぐさま近距離用へと銃身を変え、残りの的も徹底的に破壊し尽くす。

「これで終わり」

一際大きく響いた銃声と共に最後の的を撃ち終えた。念のため自分のいる結界を見渡すが、的は綺麗さっぱりなくなり魔法陣だけが浮いていた。

shp「うそやろ…」
ra「アイツらが教え込んだんだろうなぁ。はい、A！まんて…うるさっ」

ラッダァが嬉しそうに点数を言おうとしたところで、すぐ隣に並ぶ結界から大きな歓声が上がった。