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次に受けるのは魔法の操作性試験。
内容は1人ずつ1分間に現れる的へ魔法弾を撃ち込むシンプルなもの。魔法弾を撃つ狙撃魔法以外の魔法は使用禁止。撃った数によって点数が異なる。
試験場所は3つに分かれていて同時に3人試験を受けることができるようだ。
rb「それじゃあ分かれて受けるか?」
shp「いや、1人ずつ同じところで受けましょう」
ショッピは俺の実力を見たいと言うわけか。こちらとしては別に構わない。なんなら2人の現在の能力を見ておくことは今後の参考になるだろうし。
「わかりました。誰から行きますか？」
的は毎回新しく出現するし、俺が最初に行っても問題はないだろう。
rb「じゃあ俺から行くな〜」
長く余った袖をヒラヒラさせながら、ロボロはトタトタと先に試験場所へ向かっていった。
そこには担任が試験監督として任されている様だった。こちらに気づいた彼はニコニコと笑いながら手を振ってくる。
ra「お〜3人で一緒に動いてるんだねー。うん、友達ができたようでよかったぁ」
rb「なんで先生が喜んでるんや。…もしかして知り合い？」
ra「ううん、本人じゃなくてその周りの人とね。それに、亡くなったご両親にも一時期良くしてもらってたんだ」
担任とロボロの会話を聞いて、ショッピがピクリと反応を示す。まぁ親が亡くなっていると聞けばそういう反応になるか。
shp「…親、亡くなってるんですか」
「ええ、10年以上前ですけどね。ほとんど記憶に残ってません」
実を言うと、前世の記憶が入ってきた際にゼペルとしての7歳までの記憶と前世の7歳までの記憶が複雑に重なってしまい、混濁してしまっている。
ただ執事長の話を聞く限りは心優しい親だったとのこと。
親ガチャ成功はしてたようだ。
shp「そう、ですか」
会話が終わった。沈黙が続く。
こちらから話すことも浮かばず、ロボロの方へ視線を戻すと試験が始まっているところだった。
3,,,,,2,,,,,1
開始のブザーで的が出現。高さのある的に動く的…跳ねてる的、瞬間移動する的。種類豊富なモーションだけでなく一つ一つの強度が高く、ロボロの威力では一度で壊しきれなくなっていた。
まさかと思い他２つの場所を確認すれば的は動かないし高さもそこまでない。
先生、と声をかけると彼は笑ってこういった。
ra「2人の時も難易度上げといてあるから頑張ってね〜」
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作者名：あんべべ | 作成日時：2021年9月14日 11時
