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試験２日目。
まずは全員強制参加の実技試験だ。
身体能力を測るものから結界の強度まで、10を超える種類の試験をこなしていく。こちらも昨日と同じく点数制。
ショッピたちとの勝負では、この点数と実戦の勝敗も含めて競うらしい。
とはいえ、俺は手紙から情報を得ていたこともあり思ったよりも点数が取れてしまっていた。
次に受けるのは7つ目、魔力維持の試験である。
元素魔法とは別に存在する多用魔法の中に位置する飛行魔法を使って、一定の高さで浮き続けるという内容。
大体の人は維持することは慣れたないのかすぐに地面に落ちてしまうようだ。そのため、下にはレウクラウドのお供が大きくなってクッションとなっている。
re「次ー。ランク値6以上の人ー」
ランク値が半分を超えている者は少ないため、クラス関係なくまとめて試験するらしい。
結界の中に集められ端にいれば、近くに主人公とシャオロンがいた。何かを話している様子。
確かここはキャラ選択できて、選んだキャラと隣になる。主人公は試験では慣れてない飛行魔法で制御ができなくなって…そんで俺とぶつかる。
つまるところ、これが俺とルナの初接触イベントだ。
どう対応しよう。避けてもいいのが、他の奴にぶつかって俺が避けたからとか叩かれそう。
でもでも、一緒に落ちたとしてあっちは選択したキャラが駆け降りて来て心配されるスチルが入るけど…俺は？
落ちる直前でフワッと着地。みたいなことしたら良いのか？手紙にもこちらの描写が書いておらず、落ちた時は何とかしてって書いてあった。
lu「やばい、不安になってきた」
それはこっちのセリフだ。
sha「ならこの勝負は俺が勝つな」
勝つだけじゃなくて操作危うくなった時点でこの子を降ろしてくれ。思わずため息がこぼれた。
そして対策が浮かばないまま、指示を受け魔法陣を展開し始める。
re「それじゃあ、開始！」
魔法陣が光り、靴の外側から翼を出現させる。これが俺の飛行魔法だ。まぁ実際は自分自身に魔法をかけるから、翼はアクセサリーみたいなものでしかないけど。
一定間隔で翼がバサッと仰ぐ音を聞きながら、俺はひたすら主人公への対策を練る。多分今から場所少し変えても俺に向かってくるだろう。システム的に。
魔法で対応しようにも、闇属性を使う俺の魔法が光相手に効くわけもないし。
「どうするか…」
zm「何が？」
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作者名：あんべべ | 作成日時：2021年9月14日 11時
