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Ri「お待たせしました〜！お会計は…」
「…と。あぁ丁度ありました」
Ri「はーい、いただきます。こちら領収書です！」
さくっと会計を済ませてニット帽のタグを切ってもらう。ニーアから渡すのかと思いきや、何故か俺にパスされた。
「ええと、はいどうぞ」
sha「ありがと…」
渡すとすぐに彼はニット帽を被った。
「ちょ…外暑いし今被らなくても」
sha「嫌や今被る」
これは止められんやつだと察知。
ならばということでシャオロンに近づいて髪を整える。…意外と身長があって少しだけ踵を浮かした。
Ri「はわ……わ…!鏡、鏡持ってこなきゃ！」
「よし。被るなら髪も気をつけないとですよ」
あたふたしてるニーアは浮遊魔法を使ってシャオロンが見れる位置へ鏡を持っていく。
sha「なぁなぁ」
「はい」
sha「これ大切にする」
学院では見たことないような、どっちかと言うと可愛い笑顔をシャオロンに見せられる。
なるほどこれが"キュン"ってやつか。
「ありがとうございます。…さてと、まだ回る店は沢山ありますので」
sha「おう！」
Ri「またのご来店、お待ちしております〜!」
その後もシャオロンとアクセサリー店や雑貨屋へ行ったり、屋台のご飯を食べ歩きしたり…。
かなり楽しい有意義な時間を過ごせた。
「すみません、荷物持ってもらっちゃって」
sha「別にええよ。…にしても街があんなに楽しい場所だって知らんかったわ」
「行ったことなかったんですか?」
当たり前や、とシャオロンに頭を小突かれる。…そういえば4月くらいにもショッピにもそんな感じのこと言われた。
sha「食べ歩きだって初めてしたんやで?」
「…あぁ、貴族ですもんね」
sha「お前も貴族やろ」
地方のど田舎にひっそりと過ごしているだけだったし今まですっかり忘れていた。
それに前世では水準が少し低い家庭で育ったから社交的マナー知らなかったし。
この世界でも、あの使用人たちがそんな徹底したマナー教えてくれた記憶ない。
「俺、本当に貴族なんですかね…?舞踏会の踊り方とかも知らないし」
sha「マジで⁉︎……俺でよければ踊り方教えよか?」
踊り方…知っといて損はない。冬のイベントで活用できる可能性もあるし。
「じゃあ教えてください。期末試験が終わったら」
sha「びしばし行くからな！覚悟しとけよー?」
「よろしくお願いしますね、シャオロン先生」
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作者名：あんべべ | 作成日時：2021年11月11日 16時
