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kn「ああ、そういえばA。トントンの奴見かけなかったか?」
「いえ…見てないですよ。何かあったのですか?」
話を聞くに、どうやらウィンターカーニバル1日目が終わる少し前から姿がないらしい。
あの生真面目仕事人間と呼ばれるような彼が音沙汰なく姿を消したことで、生徒会とそれに準ずるものたちは心配になっているようだった。
sha「もし見かけたら教えてな」
lu「よろしくお願いします」
「…わかりました」
ルナが何か仕組んだと一瞬疑ったが、彼女もいつも見たいな厭らしい笑みではなく焦っていることから、本当に忽然と姿を消したのだとわかった。
チョコなりコーヒーなりを飲ませているはずのキャラがいなくなっているのだ。当然、かけた本人も意外な出来事なのだろう。
lu「見回りも終わりましたし、私たちはそろそろ戻りましょうか」
ci「そうですね〜。やっと甘い物以外を食べれますよ〜」
ut「や〜学院に入ったらチョコぎょうさん貰えるって聞いとったけど…これは規格外やったなぁ」
「さすが、生徒会ですね」
一瞬だけ青い瞳が揺らぐ。引っかかることでもあったのだろうか?しかし俺が聞く前にルナは失礼しますと言ってこの場を後にしようとしていた。
zm「あ、俺こっちで飯食ってから帰るわー」
久々にAの飯食いたい!後ろでことを静観していたゾムがひゅるりと俺の隣に来て言った。それを見てルナは驚きの声を上げる。
lu「そ、そうなの?」
zm「なんか今日はシェフの料理ちゃうなって感じやし」
sha「出た、いつもの」
うるせっ、と爆弾を生み出し投げる素振りを見せゾムは周りをビビらせる。茶化すなら早よ帰れと退散を急かす彼を見て、俺はどこか苦しさを覚えた。
おそらく、学院長からの情報のせいだろう。
shp「あー……すみません。俺もこっちで食べてきます」
ut「僕も頼み事あったしちょうどええわ。Aちゃん、一緒に食べさせて〜」
ローテンションで言うショッピと語尾にハートを付けていそうなウツの発言。ルナはピクリと眉を動かし口がひきつっていた。
(今日は魔法が強くなっている筈なのになんで…)
妙に此方としても引っかかるが、魔法を解くチャンスなのは変わらない。ルナが止める前に俺は3人を家庭科室に案内した。
「では支度があるので失礼します」
lu「え、ええ。また明日」
「…そうですね。また明日」
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作者名：あんべべ | 作成日時：2022年12月1日 19時
