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教師2人は伝えるだけ伝えて足早に教室を去っていった。生徒会の会議が始まるまでの間、教室に残って会話を続ける。
ut「いや〜ショッピくんもやる気になったようだしよかったよかった」
俺と同じく後ろに座っていた大先生は、心配してたんやで〜と本心から思ってないように聞こえてしまう声色で言った。
やはりシッマも同意見のようで本当に思っていたのかとツッコミを1つ。
ut「流石に今回は本気で心配しとったから！」
shp「じゃあ兄さん今度飯奢ってください」
確定で飯を奢ることになってしまった大先生をスルーして、チーノはいかにも羨ましいと言う声をあげた。
ci「いいですねー皆さん大会に出れてー」
フラワーフェスにてある事件の被害者となってしまったチーノは大会の出場を控え、確かほとんどの時間を運営本部での仕事に回されてる。
zm「チーノ見せ場ないんか…」
ut「お前の分まで俺らが優勝取ってくるからな」
それぞれから煽りを食らい撃沈。Aの事となれば俺らも容赦はないらしい。
ci「そんな言うんやから、絶対に勝ってくださいよ」
kn「ふん、当たり前や」
自信ありきにシッマが答え、俺を含む6人がそういえばと固まった。
sha「お前いつの間にAと交流してたん?」
kn「夏休みの間やけど。図書館で課題したり色々話したり………な、なんやお前ら」
急に怖いオーラ出してと困惑するシッマ。
夏休みとなればかなりの期間2人でいたことになる。それをそっか、で済ませる奴がいないことをどうやらわかってないらしい。
zm「そん時ってA体調崩してなかったん?」
kn「体調は崩しとらんかったけど…あ。俺が実家に帰らされる前日、図書館に来るの俺より遅かったわ。眠れなかったって」
諸々を悟られないよう、無難にそうかと返した。意外な場と人物からの情報。
これでより犯人を絞ることが可能に。
tn『おーい1年組。会議まで5分切っとるんやけど?』
やべ、と何人かの声が重なる。
大慌てで生徒会室へと向かい出した。
廊下に出ると夕日に反射して指輪の宝石がきらりと光る。光の色合いは宝石からは想像もできないもので、なんとも面白いものを渡されたものだと笑みが溢れた。
zm「期待しててな、A」
rb「ゾムー！置いてくでー！？」
zm「すぐ行くー」
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作者名：あんべべ | 作成日時：2021年12月1日 18時
