恋愛ゲームの悪役に転生。だが男だ Ⅵ【男主】 (ページ43)

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アイツの発言に少し驚いてしまった。と、同時に盗った情報から回想する。

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lu「悠久の杖の事件辺りから可笑しな事件が起きてたでしょ?実はあれから花へ光属性の魔法を時折かけていたの。でも最近、私の力じゃ効かなくなり始めて…」

sha「俺とルナはそれも今回の事件に関わってるんじゃないかと踏んどるんよ。

中庭に書いてあった魔法陣も光属性の魔法でなんとかできなかったらしくて…同じ状況を偶然違う犯人が同じタイミングで行うのは変やろ?」

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回想終了。

ra「そんな大切な情報言ってないのはなんでだろうなぁ?…あ、えーとね。1学期のデータベースと照合したら隠蔽魔法がまんま同じだった」
zm「ガチの同一犯やんけ」

シャオロンの言う通り中庭の件もそいつで間違い、と死んだ魚の目をして言うラッダァ。懐中電灯と街灯の灯だけのこの場所でその表情はホラー以外の何でも無い。

ぶっちゃけやめて欲しい、ほんまに。

ra「はは、下っ手くそな隠蔽魔法のおかげで消えかけのコレも、中庭の魔法陣もあっという間に解析ができちゃうよ〜」
zm「そうなん?」

魔法陣の書き方を独学で勉強しているのか、何点か癖があるらしい。2年の授業で諸々習うからと詳細は割愛された。

ra「でもこの人さ、何度も書き直し…いや旧式へと改良を重ねて……しかも何度も発動してるっぽいんだよね」

他の場所でもとアイツは言う。
俺が発見した温室、寮の裏にエトセトラ。様々な場所に何度も書き直した魔法陣の後を見つけてあると言う。

頻度を聞けば"ほぼ毎日"と。
純正の闇の魔力、闇の元素では無いことは確実であるため、これによりAが体調不良に陥った原因と始まった時期が判明した。

ほぼ毎日には夏休みも当然含まれる。あの量の箇所、そして改良され強くなっていったであろう闇属性の魔法たち。
Aへ及ぼされる毒は相当な量のはずだ。

zm「A…この一連の事件で1番被害者やん」
ra「だね。早く犯人プチっとしないとねぇ〜」

zm「………」
ra「ねぇ距離取らないでよ！」

サイコなパスは置いといて。
次に俺が調べるとなれば北とこの場所での闇元素の量であろう。…ついでにあっちにも残骸が残っているか調べなければ。

ra「互いに次やる事決まった…ぽい?」
zm「ああ、解析結果出たらまた集まるって事で」

おっけ〜と気の抜けた返事を貰いながら、この場は解散となった。