恋愛ゲームの悪役に転生。だが男だ Ⅵ【男主】 (ページ24)

今日:1 hit、昨日:30 hit、合計:143,269 hit

・ページ24

side.M

ra「あー……もしもし2人とも⁇ちょっと急いで貰ってもいい?」

心が壊れる…というか砕けそうというコンちゃんの発言後、らだおくんは回収をしに行った2人へ連絡した。

co「あれ?もしかして俺何かやっちゃった?」

発言をした本人…本悪魔は無自覚である。
直後ラダオくんからお仕置きの魔法が飛んできていた。受けたにもかかわらず平然と笑ってる彼を見ていると、悪魔ってやはり理解の難しい存在だなと思った。

ra「ていうか心が合わさっただけで光にも対抗できるって…わけわかんない」

同意として頷くとコンちゃんは回答する。

co「他の要素もあるとは思うよ?例えばここ最近の体調不良とかモヤのことも。あと事件現場は彼に影響する何かがあった…とかね。

でも対抗できてる1番の原因は心だよ。光は精神にも異常を来すから、今までのからっぽの心では耐えれなかったんじゃない?それが今回合体したことで戦いを続けられてるんだと思うよ」

ra「なるほどね。可能性としてはある」

そっちもも気になる方あったら聞いて〜と言われる。
少し考えて、今まで見えていた心について尋ねることにした。

"空っぽなのにあるように見せかけてる心"というのはそのまんまの意味らしく、ハートの枠に色を塗ったようなハリボテと思えばいいと回答を貰った。

ra「もう一個は?」
co「うーんとね、闇って言葉しか似合わないくらい闇。真っ黒で澱んでいて…たった16年でこんなにはならないと思うよ!」

コンちゃんの発言にラダオくんは顔を顰める。
多分俺も良くない表情をしているかも。

ra「つまり別の人の心が入ってるの?」
co「いやぁ…違うとも言えない…ダメだ。合体しちゃったせいで見えなくなってる。あと光属性の影響で心自体が危険な状態つづいてるね」

何でそんなに呑気なのと怒るラダオくんに、だって俺悪魔だもんと言い返すコンちゃん。

俺は会話を気にせず映像を眺める。
撃たれたらしい右腕からは血が垂れていてるのに、歪んだ表情を崩さない姿にどこか心が痛みを感じた。

ra「あぁもう……ミドリ、ピクさんを何としてでも監視塔に行かせられるように手配しといて。俺の権限使いまくってでも」
md「了解」
co「自分じゃ直せないから必死だね」

なんか言った?と聞くラダオくんにこわ〜いとコンちゃんは返す。

co「いや〜どうなるか楽しみだなぁ」