恋愛ゲームの悪役に転生。だが男だ Ⅵ【男主】 (ページ3)

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喜びのあった会話も、予鈴が鳴ったことでお昼までお預けとなった。
予鈴のすぐ後に担任と副担任が入って着席を促してくる。

ra「ゾム早く教室戻れ〜」
zm「ういーっす」

また後でとハイタッチをしてゾムは教室を出た。
ショッピとロボロも、俺の席とは反対の位置にあるため1人で担任の話を聞く事に。

相変わらず"ほわん"とした雰囲気を纏っている…しかし裏では宗教を運営を従える開宗者。
ただただ恐ろしさしかない。

ra「みんな久しぶり〜。時間もないので今日の流れだけ説明しちゃうよ、てことでレウさん」
re「えっ俺?…まぁいいけど」

バトンをパスされたレウは説明を開始した。
まずは始業式が1時間ほど。いつも通り学院長がいないため、表彰や二学期の行事説明だけで終わるらしい。

教室へ戻ってきてからは『選択科目』に関する説明。特にこの部分は俺も大きく悩む必要があり真面目に話を聞かなければならないところ。

なぜか?それは当然、ゲームシナリオ通り主人公とは違う科目にした…こほん、しなければならないからだ。

以前ミドリに見せてもらったルナの成績表からして、習熟度クラスが全て1番上に来る。さらにチーノが覚醒するきっかけとなったあの科目『ダンジョン攻略』にも入れる…とのこと。

流石に悪役側の俺も全部受ける科目一緒なのはまっぴらごめん。断固拒否である。

re「ええと、今はこれくらいかな?」
ra「そうだね〜。んじゃみんなとりあえずホールに向かって〜」

担任は手をひらひらと振りながら言うと、生徒たちは移動を開始した。どうせ俺は最後じゃないと出れないため席に座って待機中。
すると教師2人が近づいてきた。

ra「おはようAー。なんか体調悪そうだけど」
「おはようございます。まぁ季節の変わり目なので……先生は元気そうで」

これでも夏は忙しかったんだよぉと言うが何をしていたのやら。碌なことしてないだろう。
そして体調が悪くない所を見ると、闇属性の魔力を持っている以外の何か要因があるようだ。

ra「保健室で休んでてもいいよ?…というかそこで待機してたほうが良いかも」

気まずそうな顔をされてなんとなく察し。
ここは素直に従おう。

「わかりました」
ra「それじゃレウさん送ってあげて」
re「おっけー」