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んで、とアイツはこちらを見る。
ra「そっちの進捗は?」
正直そこまで、と返答。
生徒会所属の学生の身、しかも極秘の任務となれば動ける時間が本当に少ないのが実際。
ましてや今はスケアリージャックの準備真っ只中。いくら生徒会に準ずる役員(学級委員たち)がいようが、大事な部分は生徒会役員が受け持つ…となればご察しできるだろう。
(マジで、時間が足らん)
ra「それは仕事代わりにやってくれる人作りなさい」
zm「ういっす」
他には?と急かされるため記憶の棚から引っ張り出す。
まず大先生の証言の付け加え。
アイツは元素や魔力の流れを視認できる。
そのためアイツにしか分からないこともあったのだが…。本人は話したがらないため、教師や警備隊の奴らには証言できていなかったことが１つ。
zm「Aが中庭に入った途端、舞っていた闇元素と残っていた魔力の流れ?みたいなものが一気にアイツに集まったらしい。あとまぁ当然やけど見つけた時には月から魔力が流れてたって」
ra「……ウツくんさぁ」
ラッダァが頭を抱えた。なぜそんな大事な情報俺にも教えてくれなかったのと。
アイツは特に用心深いししゃーないと思うのだが…オバ部で培った友情は何処と嘆いている。
kyo「逆に何でゾムさんは知ってるんです?」
zm「軍団で話してる所盗み聞きしました」
md「ｵｵｰ」
ミドリくんの拍手に少しこそばゆさを覚えつつ、Aが気になると言っていたことも共有した。
何か心当たりがある様で緑くんが調べ始める。
ra「おっ。緑わかったの?」
md「多分だけど。元々体調が悪かったことも関係あるのかも」
これ観て、と袖で促される先には２つの映像。
1つは中間試験で起きたミラードールの暴走時、2つめが中庭に入った瞬間だった。
zm「これ止めたんAだったんか」
md「ソウダヨ。…ここ」
ポチ、と中間試験の映像が停止される。
緑くんが言うには、ミラードールから闇属性の魔力を吸収している部分…のはずなのだが。
zm「な、何やこの…？？」
何らかの技術によって映像には、黒い形容し難いモノが現れた。それは全てAの手のひらに集約されている。
これが魔力の流れであり体内に入っているって考えると少し気持ち悪い。
md「で、これ」
中庭の映像も同じように魔力の流れが見える様になる。
kyo「うーわ、全く同じ」
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作者名：あんべべ | 作成日時：2021年12月1日 18時
