・ ページ11
ルナを含めた3人は硬直中。
俺も一瞬止まった。やっぱ俺今日機嫌悪いのかもしれないな…こういう時はそうだ。
てへぺろとか言っとけばいいのだと思う。
盗み聞きしていたアンはご主人サマカッコいい!とか言い出しているが、どうするだこの現状。
lu「や、やっぱり…!ゼペルさんだとしても、何か悪いことを企んでいるんですよ‼︎」
何とかしないと…！なんていって光属性の魔法を本格的に発動しようとする主人公。
俺はため息を盛大に吐く…レウへ落ち着けのコールをしながら。
「そうやってすーぐ俺を倒そうとして、偏見も甚だしい。俺がいつ悪いことしたかって話ですけど。…いやむしろw貴方期末試験でやる事やってましたよね?悪は貴方ではないですか?」
止まらない不機嫌ゼペルのマシンガン。
魔法で攻撃をする筈だったシナリオは、口撃を仕掛けるへと変わった。
re『Aさん、アイツも楽しんでるからもう自由にやっちゃっていいよ』
『はーい』
教師が許可してるならば俺の口撃はもう止まることを知らない。ただ歴史の授業からあったイライラがここで発散されているだけである。
「現状は把握できてますか?今俺を攻撃したところで、モヤに見えているのは貴方だけ…となればわかりますよね？
ただ勝手に騒いで学院の嫌われ者に暴力を振るったヤベェ聖女様(笑)になるだけです」
てことで、とっととペア練習にお戻り下さい。
頭の中でボクシングのカンカンカンというあの音が鳴る。(ウィナー、俺)
ra「言い方はキツかったけど、確かに今攻撃するのは良くないね」
lu「でも…!」
re「それに、ゼペルさんって分かったのにわざわざ光属性の魔法を使用する必要だってないよね。もしも使っていたらゼペルさんの命に関わる可能性だってあったんだから」
そんな事はしないで欲しいな、とレウは怒りを隠して悲しそうに微笑んだ。俺が宥めてなかったら氷漬けにルナがされてたと思うと怖くて冷や汗が止まらない。
(土下座する勢いで感謝しろよ)
…なんて本人に言うわけないが。
lu「レウ先生……。わかりました。ゼペルさん、攻撃しようとしてすみませんでした」
ふん。
ra「A…?」
俺は口を開く。
「心にもないことを」
(まだ治るわけないよなぁ)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 866人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「男主」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あんべべ | 作成日時：2021年12月1日 18時
