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「んん⁉︎」
ウツを抱えて反射的に空へ逃げる。
そして近くにあった爆弾がドガンと爆ぜた。
「な、何ですかあれ」
ut「アイツの必殺技みたいなもんや！皆さんゾムいつものはきました気をつけてー」
陣地の左端だからまだマシ…であってほしい。
(あんなの喰らったら四肢が吹き飛ぶ、確実に)
「仕方ない右側で戦いましょう」
gt「OK！そのままよしおくん投げ込んで貰って！」
ut「グチさん⁉︎あ、あれやるんですか⁉︎」
「よいしょー」
右側に届く様にウツをぶん投げる。
ミドリとゾムの妨害を俺がしてるから攻撃を受けることはないだろう。安心してフライアウェイしてほしい。
gt「ゴーよしおくんゴー！」
グチツボは特製の超強化の加護を受けることができる魔法弾をウツに撃ち込んだ。
これぞ企んでいた内容、"強化メガよしお"である。
若干ヤケになってるウツはおらおらと魔法で出現させた武器を振り回し、キョーやチーノ、そしてシニガミと戦ってたラッダァを陣地から外に追い出していく。
sini「いけー！」
「やっちゃえバーサーカー」
sini「やれやれー!」
gt「あぁよしおくん戻って！行きすぎ！効果切れてる！！」
Na「俺急いで回復してきます！」
回復魔法をかけに行ったナカムにごめんなさいと悲鳴をあげるウツ。なんとも攻略対象に見えないひどい様である。
「前もこんなでした?」
sini「ええ、張り切ると止まらないようです」
陣地に残ってる俺とシニガミは、よしおくんとそれに振り回されてる赤陣営を警戒しつつ悲鳴が止まない彼を眺めていた。
(アイツのおかげでカウントも残り30切ってる。ゾムの土産爆弾も消えてるし…少し余裕が出てきたかも)
…訂正。余裕はそんなになかった。
lu「はぁぁぁあ！！」
対応していたクロノアから抜け出してきたのか光の剣が俺に降りかかってきた。
sini「避けて！」
シニガミと反対方向に避けて俺はひたすら距離をとる。
sini「フック！！」
lu「壁よ！」
見事にシニガミのフックが弾かれる。
やはり覚醒してるからか、多少は強くなっているようだ。
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作者名：あんべべ | 作成日時：2021年10月25日 12時
