覚醒！オレンジムーンストーン！ ページ28
教師たちに報告をしていると、ミドリが突然ぴょこんと反応した。どうやら生徒からの呼び出しがあったようだ。
ゴール地点に生徒が増えてきたこともあり、またグループにはチーノがいることから俺が向かう事になって現在忍者のように木を飛び移ってる。
目的地にたどり着くと、そこには気の強そうな令嬢2人が近くの洞穴に避難していた。
mb「よ、よりにもよってゼペルなんて…」
「それよか早く呼び出しの要件を。…というかガオナァ様はどこに行ったんですか?」
mb「それが呼んだ理由よ！異常に強い魔獣が現れてチーノ様は自ら囮になられて…」
アイツが自分から囮になったことは意外だけど、まだ石の影響が残っている魔獣がいるとは。
すぐに助けに行かねば。また大怪我されたくない。
「他の教師呼びますんであなた方は絶対に待機。……っと。この結界からは出ないでください」
気配消し結界バージョンを張って、1つ離れたところにあるマークへと急いで向かう。
フラワーフェスの時みたく間に合いませんでしたは許されない。…いやあれは間に合ってて間に合ってなかった。ルナがいなければな所あったよな。
森を飛行魔法で爆走。
道中にかなり大きい爪で引っ掻かれた痕や焦げ跡があったため、より不安が掻き立てられていく。
「いた！」
めちゃくちゃでかい魔獣を発見。
俺は一度空に急上昇してから魔獣に向かって
「っおらぁ！！！」
踵落としを決めた。
よほど打ち当たりが良かったのかバタンと音を立てて倒れる。
ウィナー、俺。
ci「A…」
「ふぅ。今回はちゃんと間に合ったみたいだな」
見たところ怪我もない。よかった、と安堵の息が漏れる。
ci「まさかあんな倒し方で助けて貰うとはなぁ…」
「俺にカッコよさは求めないで。…チーノ?」
ci「あれなに?」
チーノが見ている方向に視線を移すと、そこにはいかにも宝が眠っているような場所への扉が。
「さっきまであった?」
ci「いやまさか。…行ってみる?」
「気になるし行こう」
好奇心には負ける。
チーノと2人で大きな扉を開いた。
_________秘宝クエスト、開始。
突如目の前にモニターが出たと思うと表示された文字の羅列が並んでいた。
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作者名：あんべべ | 作成日時：2021年10月25日 12時
