サポート？ダンジョン攻略！ ページ23
数日後。
新しい教科『ダンジョン攻略』の説明会を前日に受けた俺は学院ホールにいる。
re「受講者はみんな集まったね。それじゃ、今回挑むダンジョンへ転移します」
レウが手を横に動かすと足下に魔法陣が現れ、フラッシュの直後生徒一向は森の入り口に立っていた。
今回のダンジョンは未覚醒の生徒、いわば初心者向けとされる『微睡の森』だ。
モンスターも強くないし、基本3人組で向かうため怪我をするなら転倒くらいだろう。
レウとキョーが俺たちに魔法をかけ、いつでも困った時はエスケープできるようにしてくれている。
(そういえばラッダァの姿が見えない)
魔獣イべの後に様子を見に行こうとした時も、キョーに帰されてしまってここ最近会えていない。
HRもレウが行っているし…
2人との密会時に尋ねても治療中という反応しかもらえないでいた。
これで元気に帰ってきたとしたらまた関節技決めてやらぁ。
re「ええーと、ゼペルさんは今回ダンジョン内でのサポート役に回ってもらいます。いくら初心者向けと言われるここでも、時折凶暴な魔獣が潜んでる時があるので」
(1番サポートとか向いてない気がするけど)
隣にいたショッピ、ロボロ、チーノにゾムが一斉に凹んでいた。誘おうとしてくれていたらしい。
しかし覚醒コンビは確実に分けられてたと思うしちょうどいいだろう。
kyo「グループも偏りを無くすために今回はこっちで組んであるんで、今から伝えていきまーす」
co「ゼペルさんは説明するからこっち来て〜」
「わかりました」
4人に頑張れと応援の言葉をかけてコンタミとミドリの元へ向かう。
「それで、サポートというのは?」
これを見て、とミドリに地図を渡される。
md「今回の目標地点には自然生成された魔鉱石が沢山あるんだ。しかも属性ごとに種類があって」
久しぶりに聞いたワード、魔鉱石。確かチーノと初めて交流した時だったか。
元素の力と魔力が融合するとできる鉱石。ダンジョン内では自然生成もあるらしい。
「属性ごと……つまり闇もあると?」
co「うん、理解が早くて助かるよ〜。闇の魔鉱石はみんな取りたがらないから、必然的に量が増えちゃってて」
md「ゼペルさんなら簡単に採って来れると思うから、取れるだけとってきて欲しい」
(…何に使う気だ運営たちは)
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作者名：あんべべ | 作成日時：2021年10月25日 12時
