今日:1 hit、昨日:4 hit、合計:4,922 hit
小｜中｜大
・ ページ10
.
「もうすぐさようならね、赤葦くん」
───いやだ。
「そうですね」
───止まれ。
「大学って楽しいかしら」
───動くなよ。
「さあ、楽しいんじゃないんですか」
───まだ俺は一緒にいたいのに。
「無責任ね、その言葉」
───無責任なのはどっちだ。
「後輩に責任おわせないでくださいよ」
───無責任だっていうなら。
「それもそうね」
───そうやって笑いかけてくれるなら。
「ありがとう、赤葦くん。君でよかった」
───そんな言葉じゃなくて。
「明日まで先輩でいさせてね」
───俺の想いに、責任を取ってくれ。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 11人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ふじの - 百合郷さん» 百合郷さん、コメントありがとうございます。嬉しい言葉の数々に感情が胸を巡りゆくばかりです！私も百合郷さんの作品拝読しておりました。正当世界の言葉の巧みさ美しさには簡単な息が漏れるばかりです。 (2019年11月10日 10時) (
レス) id: ed38d3094c (このIDを非表示/違反報告)
百合郷(プロフ) - 完結、お疲れ様でした！題名に惹かれて以降、こっそりと拝読しておりました。言葉だけの表現では限界があり、全てをお伝えすることは叶いませんが、本当に心揺さぶられる物語でした。日本語の美しさや儚さが、より一層引き立てられる文章ですね…。 (2019年11月10日 0時) (レス) id: 24caafd982 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ふじの | 作成日時：2019年11月2日 22時
