八十四冊 ページ34
「もう!マジで赤司っち酷いっスよ!女子も先生もみんな怖すぎ!」
そう叫び、ドンッ!とボトルをステージに置く黄瀬先輩。
それを近くで見ていた緑間先輩は、呆れたようにため息を吐いた。
「黄瀬、言葉には同意するがもう少し声を抑えるのだよ。それと紫原、体育館に菓子のカスを落とすな」
「えー、別にいいじゃん。あとで拾うしー」
「今すぐ食べるのをやめて拾うのだよ!」
「なんでみどちんに命令されなきゃいけないわけ」
「何だと!」
そのまま2人は口喧嘩を始め、中々終わる気配がない。
紫原先輩と緑間先輩の喧嘩に巻き込まれるのを恐れたのであろう黄瀬先輩は、気づけば私の横に立っていた。
「最近さ、2人とも仲悪いよね」
「…確かに」
黄瀬先輩の言葉に、最近この2人はこまめに口喧嘩をしていた事を思い出す。
「試合中も喧嘩とかするし…桃っちが言うには、2人ともバスケの調子がいいかららしいけど」
「調子…ですか」
「あー、負けてらんねぇ!」と叫び、気合いを入れる黄瀬先輩。
なぜだろう、嫌な予感がする。
まぁ、私の嫌な予感はあまり当たった試しがないのだから大丈夫だろう。
未だに喧嘩を続ける2人から視線を外す。
少しボーッとした表情でシュートを決める青峰先輩が見えて、再びモヤモヤとした感覚に陥った。
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マカロン食べたい(プロフ) - 久しぶりの更新ありがとうございます!!これからも楽しみにしています! (2020年1月21日 23時) (レス) id: 048debb475 (このIDを非表示/違反報告)
レナナミル♪(プロフ) - めっちゃ久しぶりだから更新してくれて嬉しいです! (2020年1月21日 21時) (レス) id: aefdd45bb5 (このIDを非表示/違反報告)
ししざ(プロフ) - 続編書いてくださって有難うございます。更新がんばって下さい! (2020年1月21日 21時) (レス) id: d79b43c1be (このIDを非表示/違反報告)
lkwisterven - ミリイ(灰崎信者)さん» うーん…もう出しちゃったから出して欲しくないはもう無理だと思う。だけど、出さないで欲しいならオブラートに包んで、敬語で言うべきだと思います。 (2019年9月6日 16時) (レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - この小説に祥吾様出して欲しくない (2019年7月7日 23時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のんびりん | 作成日時:2018年8月20日 18時