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七十冊 ページ20

「僕、スタンプラリーは友達と出場することにしました」

「…」



更衣室を掃除している時、黒子先輩にスタンプラリーに誘われた事を思い出す。

私はそういった行事が苦手で、折角のお誘いを断ってしまったのだ。



「あ、ただの報告ですよ。…断られたことは気にしてませんから」



そう言って、悲しげに笑いながら目を伏せる黒子先輩。

思い出して欲しい。

彼は影が薄く忘れられがちだが、よく顔を見れば整っている部類に入る。

儚げな彼にそんな表情をされてしまったら…罪悪感に潰されてしまいそうだ。


どんな言葉を返せば正解なのか悩んでいると、「ブフッ!」と隣から吹き出す音が聞こえた。

…吹き出す音?



「フッ…ぅ、」

「…先輩」

「すい、ません。…軽く、からかうつもり…で、」

「名演技でした」

「ッ、ありがとうございます」



悲しげな表情から一変して、笑いをこらえるのに必死な先輩を見てため息を吐く。

奥のテーブルスペースからは怒り声、呆れ声、文句の声。

隣からは、もう聴き慣れてしまった笑いを堪える声。

…図書室だというのに、BGMが大きすぎる。

図書委員としての役目を果たせていないこと、

気づけばこの先輩方がそばにいる事に慣れてきている自分がいることに、再び小さくため息を吐いた。



帝光祭まで、残り2日。

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マカロン食べたい(プロフ) - 久しぶりの更新ありがとうございます!!これからも楽しみにしています! (2020年1月21日 23時) (レス) id: 048debb475 (このIDを非表示/違反報告)
レナナミル♪(プロフ) - めっちゃ久しぶりだから更新してくれて嬉しいです! (2020年1月21日 21時) (レス) id: aefdd45bb5 (このIDを非表示/違反報告)
ししざ(プロフ) - 続編書いてくださって有難うございます。更新がんばって下さい! (2020年1月21日 21時) (レス) id: d79b43c1be (このIDを非表示/違反報告)
lkwisterven - ミリイ(灰崎信者)さん» うーん…もう出しちゃったから出して欲しくないはもう無理だと思う。だけど、出さないで欲しいならオブラートに包んで、敬語で言うべきだと思います。 (2019年9月6日 16時) (レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - この小説に祥吾様出して欲しくない (2019年7月7日 23時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:のんびりん | 作成日時:2018年8月20日 18時

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