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30:それぞれの役割 ページ30

取り敢えず今現在分かっている事と言えば、本当の自分に気付く事ができればここから出られるかもしれない事、それにユウヤさんが関係しているかもしれない事、そして私とユウヤさんは知り合いかもしれない、と言う事だ。
…全部仮定なんだけれど。
多分繋がっている事象なんだろうけれど、今のところ訳がわからない。もっと何かを見つければ、全貌が分かるんだろうか。

「とにかく…この建物から出られそうな場所はなかったということだな…」
「こ、この後どうするの?オオカミが、羊を殺すかもしれないんでしょう?」
「そ、そうなる前に、何とか手がかりを見つけないと…」
「面倒だな。主催者は何がしたいんだ?本当の自分に気付いているか…なんて、気付くように促しているようにも気付いた後に殺し合うように仕向けているようにも捉えられるぞ」
「バトルロワイアルってやつだね♪僕、得意だよ〜♪」
「逆にユウリは一番最初に死にそうだよな」
「ひぃ!?」
「大丈夫だよ、僕が護ってあげるから♪」

確かに戦いなんて出来ないけど…!
そんなに私の生存率って低かったのか!リンタロウさんにも武力行使されれば誰にも敵わないって言われたけど!
って、武力行使とか殺し合いにならないようにしなきゃならないのにそっち方面で考えたどうするの私!
相変わらず悲観的な見通ししか立たなくて思わず泣きたくなった。

「とりあえず、一番危険なのは武器庫だな…。そこから武器が持ち出されないように俺は武器庫を見張ろうと思う…」
「うわー…あやしー!」
「ち、違う!本当に俺はみんなの安全を考えてるだけだ!なんならユウリ、お前は羊確定してるんだから俺と一緒に、」
「やだなぁタケオさん、僕からユウリちゃんを引き離すつもり?」
「!?」
「まぁ、どうしてもって言うなら仕方ないけど…僕が狼になった時、楽しみにしておいてね♪」
「っ、じゃあ、あんた!俺と一緒にきてくれないか?」
「えぇ?俺?べ、別にいいけどよ…めんどくせーな…」

私の代わりに指名されたタクヤさんが面倒臭そうに応じる。武器の見張りは2人で決まったようだ。
正直私に武器の見張りなんて荷が重すぎる。例え警察官が一緒だとしても凶器怖い。あと笑顔で私の手を握ってるリンタロウさんも怖い。

「ありがとう…でもこれで少し安心かも…」
「俺は単独行動させてもらうぞ」
「そ、そんな!みんなで一緒にいた方が安心やん!」

キッパリと言うコウさんに焦ったようにミサキさんが言った。

31:嵐の前の静けさ→←29:必要な隠し事



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設定タグ:狼ゲーム , 飯田リンタロウ , 夢小説   
作品ジャンル:恋愛
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夕霧(プロフ) - 苺デラックスさん» コメントありがとうございます!私の文章でリンタロウの可愛さやかっこよさを表現出来ているか自信がありませんでしたが、そのように言って頂けて本当に嬉しいです。書きたい事が多く遅々とした展開となっていますが、お付き合いいただければ嬉しいです。 (2018年7月6日 23時) (レス) id: 814c479c10 (このIDを非表示/違反報告)
苺デラックス - あぁぁぁあー。リンタロウ可愛い!かっこいい!作者さん天才ですよね!?!?更新頑張ってください!楽しみにしてます! (2018年7月6日 0時) (レス) id: ca55176d45 (このIDを非表示/違反報告)
akasiro814(プロフ) - ご指摘、ありがとうございました。オリジナルフラグを外しました。初めて使用するとはいえ、迷惑をかけてしまってすみません。今後、気をつけていきます。 (2018年7月1日 16時) (レス) id: 814c479c10 (このIDを非表示/違反報告)
@ - オリジナルフラグ外してねー編集画面を隅々までよく読んで (2018年7月1日 14時) (レス) id: da2bf38fbd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:時雨 | 作成日時:2018年7月1日 14時

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