９：告白の告白 ページ9
そのあとは本当に出会う人出会う人に私達が付き合う事になったことを報告して回った。
もちろん皆呆れていたけれどリンタロウさんはどこ吹く風だ。
「……俺たち昨日出会ったばっかりなのに、何で「やっと付き合ったんだ」って思うんだろうね…」
「運命だったからじゃ無いかな♪」
「…リンタロウ、会話する気ある？」
「ユキナリくんと会話するくらいならユウリちゃんとイチャイチャしたい」
「微妙に失礼なこと言ったよね今！？イチャイチャするならここを出てからにしてくれるかなぁ！？」
「え？なぁに？もしかしてユキナリくん、狼なの？」
「今の会話からどうしてそうなった！？」
「え！？ユキナリさん、狼だったんですか！？」
「違うからね！？ユウリさんまでボケないでくれる！？っていうかこんな会話昨日もしなかった！？」
「…へぇ？ユキナリくん、昨日もユウリちゃんとお話ししてたんだ？ますます狼っぽいね」
「昨日ユウリさんと話してたの俺だけじゃ無いよな！？それだけで勝手に人を狼にするなよ！」
何故かユキナリさんを狼にしたいらしいリンタロウさんにユキナリさんが全力で突っ込む。
…ミサキさんと仲が良いって思ってたけど、リンタロウさんって割と誰とでも仲が良いのかも。
相手の懐に潜るのが上手いっていうか…弄り倒すのが上手いっていうか。言ったら怒られそうだから言わないけど。
「へぇ。で、それを俺に報告して何がしたいんだ？お前は」
「コウくんを見下したい」
「つまり狼裁判でお前を狼に仕立て上げろ、と」
「やだなぁ、恋人が出来たのが羨ましいからってそんなに僻まないでよ♪」
「…ユウリ、残念だがお前の彼氏が狼だ」
「えっ！？いやでも、さっきリンタロウさんはむぐぉっ！？」
「確かに僕は夜にユウリちゃんを襲う狼かもしれないけど、コウくんを殺す狼にはならないよ♪」
「はっ、お前なんかに殺されてやるかよ」
リンタロウさんが狼だと(冗談とは言え)口にするコウさんに、一応リンタロウさんが狼では無いという証拠がある、と口にしようとしたのだけど、リンタロウさんに口を塞がれた。
何でだろう、と視線だけリンタロウさんに向けると、「さっきの事は誰にも言わない方がいい」と耳元で囁かれる。
…そんなものなんだろうか。
誰かを狼じゃ無いって確信してるって事は、伝えた方が良さそうな気もするんだけど。
それでも当事者であるリンタロウさんが言って欲しく無いのであれば、私が言うべきではないんだろう。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 126人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夕霧(プロフ) - みるくさん» コメントありがとうございます！初めから見てくださっていたとのこと、半年間も途絶えていたのに引き続き読んでくださってありがとうございます…！なるべく毎日更新していこうとおもっていますのでこれからもよろしくお願いします！ (2019年5月16日 22時) (
レス) id: 069354e7b4 (このIDを非表示/違反報告)
みるく - �気�ら見てますがとても面白いです！続きまってます♪ (2019年5月16日 7時) (レス) id: 1c94817be9 (このIDを非表示/違反報告)
夕霧(プロフ) - ノワブラ−αさん» リクエストですか…してもらえたら嬉しいですね笑いつになるか分からないですが、参考にさせてもらいます！ (2019年5月11日 22時) (レス) id: 069354e7b4 (このIDを非表示/違反報告)
ノワブラ−α(プロフ) - あ、ネタはリクエストしてみてはどうですか？シチュエーションとかがわからない場合は少し書いてもらうとかもありかもですよ (2019年5月10日 21時) (レス) id: cf6ea17fd6 (このIDを非表示/違反報告)
夕霧(プロフ) - ノワブラ−αさん» イタズラしてみた、とか、告白してみた、みたいな感じですかね？ネタがあればやってみます！（笑） (2019年5月9日 0時) (レス) id: 069354e7b4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：時雨 | 作成日時：2018年8月23日 21時
