５０：気になる視線 ページ50
その様子を見ながらもコウさんが口を開いた。
「タクヤさんの誕生日は知らないが、アイツの荷物ならどこかの部屋で見かけたぞ」
「本当？なら、探してみようか♪タクヤさんの恥ずかしい日記とかも見つかるかもね♪」
「…お前、何探しに行くつもりなんだ？」
「タクヤさんの粗」
「……探してどうするんだ？」
「全世界に配信する」
「………」
「…ええと、リンタロウさんは狼を絶対に捕まえるんですよね…？」
「もちろん♪その見返りにこの程度良いかなーと思って♪」
「見返りの方が大きいと思うんですけど…」
そもそもそんなものがタクヤさんの荷物の中に入っているかは分からないけれど、冗談とも本気とも取れない言葉に思わず突っ込んでしまう。
だけどリンタロウさんは私の手を掴むとお礼を言うのもそこそこに武器庫を出た。
タクヤさんの荷物があるとすれば大部屋だろう。他の人の荷物もそこにあった気がするし…。
という事で２人でそこに向かっていると、オサムさんが何かを書き込んでいるのが見えた。また何かメモしていたみたいだ。
「オサムさん、何してるんですか？」
「ええ…この狼ゲームについて整理していました。図書室や独房病室に現れたあの意味深な人形たち…あれは明らかに何かメッセージ性がありますよね？」
「そうかもね？」
「何かここを出るヒントがあるんじゃないかと思うんですが…ちょっと考えすぎですかね…まったく、ひどいゲームに巻き込まれたものですね…」
「ちなみにオサムさんは誰が犯人だと思ってるの？」
「私の探索では確証までは得られませんが…女性という線は薄いのでは、と考えていますよ。死体が死体なだけにみんな精神的に参っていますからね…探索が進んでいないようです」
部屋の中で顔を青くしているマキさんをチラリと見ながらオサムさんが言った。
…確かにあの死体を見て皆少なからずショックを受けていると思うんだけど…なんか、マキさんは怯えてる…？ような、気がする。
大丈夫ですか？と声を掛けるとマキさんはびくりと私を見た。
「…あ、あぁ、なんだ、ユウリちゃんか…ビックリした」
「す、すみません…」
「ううん、良いよ。私は大丈夫…とは、言いにくいんだよね…」
「どうかしたの？マキさん」
「……なんか、誰かに見られてる気がするんだけど…気のせいかな？」
気味悪そうにマキさんが自分の肩を抱く。
…誰か、と言われてもここにはタケオさんとオサムさんしかいないのだけど。
オサムさんは多分違う…と思う。
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夕霧(プロフ) - みるくさん» コメントありがとうございます！初めから見てくださっていたとのこと、半年間も途絶えていたのに引き続き読んでくださってありがとうございます…！なるべく毎日更新していこうとおもっていますのでこれからもよろしくお願いします！ (2019年5月16日 22時) (
レス) id: 069354e7b4 (このIDを非表示/違反報告)
みるく - �気�ら見てますがとても面白いです！続きまってます♪ (2019年5月16日 7時) (レス) id: 1c94817be9 (このIDを非表示/違反報告)
夕霧(プロフ) - ノワブラ−αさん» リクエストですか…してもらえたら嬉しいですね笑いつになるか分からないですが、参考にさせてもらいます！ (2019年5月11日 22時) (レス) id: 069354e7b4 (このIDを非表示/違反報告)
ノワブラ−α(プロフ) - あ、ネタはリクエストしてみてはどうですか？シチュエーションとかがわからない場合は少し書いてもらうとかもありかもですよ (2019年5月10日 21時) (レス) id: cf6ea17fd6 (このIDを非表示/違反報告)
夕霧(プロフ) - ノワブラ−αさん» イタズラしてみた、とか、告白してみた、みたいな感じですかね？ネタがあればやってみます！（笑） (2019年5月9日 0時) (レス) id: 069354e7b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：時雨 | 作成日時：2018年8月23日 21時
