４６：珍しい組み合わせ ページ46
訝しげにタケオさんを見ていたリンタロウさんだけど、不意に視線を外してはまぁいいけどね、と呟いた。
興味を無くしたのか元々興味が無かったのかは分からないけれど、これ以上追求する気は無いみたいだった。
「まぁ、スマホのことはユキナリさんに丸投げするとして」
「納得は出来るんだけど言い方が気に食わない」
「僕たちは狼が何の凶器を使ったのか探してこようか♪木の葉を隠すなら森の中って言うしね♪」
「ええと…つまり、武器庫ですか？」
「そういうこと♪あそこ、本当に色んなものがあったよねー」
言いながらリンタロウさんと独房を出る。
私には武器の知識なんてないけれど、それでも人の命を容易に奪えるものが沢山あるということは分かった。
そうでなくてもふとしたものが殺人の道具として使われている今、武器庫だけが凶器を調達する場だとは思い難いのだけれど、調べてみる価値はあるだろう。
それに、ゲームの真髄のヒントもどこに落ちているのか分からないし。
武器庫にはリツさんとコウさんの姿があった。
「あれ、リツさんとコウくんだー♪この組み合わせ珍しいねぇ♪」
「まぁ、確かにそうかもな…」
「凶器になりそうなものなんて全然見つからねーよ。ていうかワタシ思ったんだけど」
「？どうしたんですか？」
「あんだけ顔をボコボコにするには、結構な力が必要なはずだろ？ということは、女じゃ無理な犯行だな。それならワタシとユウリはすでに犯人候補から外れたということだ」
「そ、そうなんでしょうか…？」
「まぁ、女には難しい犯行というのは一理あるかもしれないが…昨日の犯行も医者であるサトルさんがやっていたんだ。可能性は少なからずある」
「って言ってるお前が犯人だったら怖ぇよなぁ」
「言ってろ」
リツさんの軽口にどうでも良いと言わんばかりにコウさんは答えた。
この余裕がバレるわけがないと思っている狼なのか、本当に犯人ではないのか。私には判断出来ない。
「…その、コウさん」
「何だ？」
「武器庫には、「ユウヤ」さんの手掛かりになりそうなものはありましたか…？」
「はぁ？お前、何で狼の手掛かりじゃなくてそいつの手掛かりを探してるんだ？」
「ぇ、ええと、」
「捜査のミスリードでも狙ってるのか？まさか今回の狼はお前か？」
「身に覚えのない私物に他の人の名前があったら気になるんじゃないかなぁ♪それに、ユウヤって人の名前は何度も出て来てるし♪」
言葉に詰まる私に、リンタロウさんがフォローを出してくれた。
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夕霧(プロフ) - みるくさん» コメントありがとうございます！初めから見てくださっていたとのこと、半年間も途絶えていたのに引き続き読んでくださってありがとうございます…！なるべく毎日更新していこうとおもっていますのでこれからもよろしくお願いします！ (2019年5月16日 22時) (
レス) id: 069354e7b4 (このIDを非表示/違反報告)
みるく - �気�ら見てますがとても面白いです！続きまってます♪ (2019年5月16日 7時) (レス) id: 1c94817be9 (このIDを非表示/違反報告)
夕霧(プロフ) - ノワブラ−αさん» リクエストですか…してもらえたら嬉しいですね笑いつになるか分からないですが、参考にさせてもらいます！ (2019年5月11日 22時) (レス) id: 069354e7b4 (このIDを非表示/違反報告)
ノワブラ−α(プロフ) - あ、ネタはリクエストしてみてはどうですか？シチュエーションとかがわからない場合は少し書いてもらうとかもありかもですよ (2019年5月10日 21時) (レス) id: cf6ea17fd6 (このIDを非表示/違反報告)
夕霧(プロフ) - ノワブラ−αさん» イタズラしてみた、とか、告白してみた、みたいな感じですかね？ネタがあればやってみます！（笑） (2019年5月9日 0時) (レス) id: 069354e7b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：時雨 | 作成日時：2018年8月23日 21時
