４５：警察官の憂鬱 ページ45
離れていた時間は割と短かったけれど、その間に探していたんだろうか。
それにしても机の下まで探すなんて、ユキナリさんの言う通り、凄い念入りに調べてる…。
「タクヤさんをあんなに酷く殺した狼だからね♪絶対に捕まえたいんだ♪」
「へぇ…そんなに仲良い風には見えなかったけど」
「仲良くは無いけどさ。失意のうちに殺されたタクヤさんの事を考えると狼を許しておけないからね♪」
「そうだね…でも結局、色々な部屋を探したけど、凶器のようなものは見つかってないな」
「犯人は結構しっかり凶器を隠しているのかもね♪とても慎重な人なのかな〜？」
「………はぁ」
「？タケオさん、どうしたんですか？」
「！？！？い、いやっ、なんでもないぞ！？」
話に加わらずにため息をつくタケオさんに話しかければ大袈裟なほどに肩が跳ねた。
……特に、驚くようなことはしてないつもりなんだけれど。というより、明らかになにかを隠しているような気がするんだけど…どうしたんだろう。
「……その…大丈夫ですか？タケオさん…」
「あ、あぁ、大丈夫だ…ちなみに聞くが、お前、ユキナリと行動していた時以外は部屋に居たんだよな？」
「？はい…証明出来るものは無いですけど」
「お前以外に部屋を出ていた人はいたか？」
「ええと…居なかった、と、思いますけど…ユキナリさんと部屋を出ていた時に他にも誰かが出ていれば、私には分かりませんし…」
「だよな…だとしたらこれはユウリ以外が…」
「え？」
「なぁに？タケオさん、ユウリちゃんのこと疑ってるの？」
間に割って入りながらもニコニコとリンタロウさんが言った。
その剣幕に「ち、違う！そうじゃない！」とタケオさんが焦る。
…確かに、狼を探すにしては聞いていることがおかしいとは思うけれど。質問の意図が曖昧だし、あまり狼とは関連がなさそうに思える。
それが警察の捜査の進め方だと言われれば尋問されているとも取れるのだけれど。
「へぇ。じゃあ何でユウリちゃんを質問攻めしてたの？」
「いや…その…狼には関係ないかもしれないが、少し気になることがあってな…」
「気になること？」
「あぁ…いや、大したことじゃないんだ。変な事を聞いて悪かったな」
「は、はぁ……」
何処と無く歯切れの悪い言葉に私も曖昧に返事をしてしまう。
なにが聞きたかったのかはさっぱり分からないけれど、狼に関係することではないみたいだ。でも、この状況でタケオさんが個人的に気になることって、何なんだろう…。
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夕霧(プロフ) - みるくさん» コメントありがとうございます！初めから見てくださっていたとのこと、半年間も途絶えていたのに引き続き読んでくださってありがとうございます…！なるべく毎日更新していこうとおもっていますのでこれからもよろしくお願いします！ (2019年5月16日 22時) (
レス) id: 069354e7b4 (このIDを非表示/違反報告)
みるく - �気�ら見てますがとても面白いです！続きまってます♪ (2019年5月16日 7時) (レス) id: 1c94817be9 (このIDを非表示/違反報告)
夕霧(プロフ) - ノワブラ−αさん» リクエストですか…してもらえたら嬉しいですね笑いつになるか分からないですが、参考にさせてもらいます！ (2019年5月11日 22時) (レス) id: 069354e7b4 (このIDを非表示/違反報告)
ノワブラ−α(プロフ) - あ、ネタはリクエストしてみてはどうですか？シチュエーションとかがわからない場合は少し書いてもらうとかもありかもですよ (2019年5月10日 21時) (レス) id: cf6ea17fd6 (このIDを非表示/違反報告)
夕霧(プロフ) - ノワブラ−αさん» イタズラしてみた、とか、告白してみた、みたいな感じですかね？ネタがあればやってみます！（笑） (2019年5月9日 0時) (レス) id: 069354e7b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：時雨 | 作成日時：2018年8月23日 21時
