４２：うっかりさんの事情 ページ42
私達に噂されているのを知ってか知らずか、タケオさんはじっとタクヤさんの顔を見ている。穴が空くほどに見つめるって、あんな感じなんだろうか。そう思えるほどに一心不乱だった。
こういった殺され方に何か思い入れでもあるんだろうか。警察官ならいろんな事件を見て来たんだと思うし…。
「ひどい状態だよな…狼の野郎も何もここまでしなくても…」
「狼はタクヤさんに何か恨みでもあったのかな？そういえばサトルさんを処刑したあと、コウくんとタクヤさんか言い合っていたね♪」
「あの程度でこんな状態にするほど短気には見えないけどね、コウさんなら。むしろタクヤさんの方がやりそうだけど」
「じゃあ、タクヤさんが狼で、コウくんを殺そうとしたけど返り討ちに遭ったとか？」
「あり得なくも無いけど…それにしてもあのコウさんがここまでやるかなぁ…？」
「命の危機に瀕すれば人間何をしでかすか分からないからね♪」
「……あながち否定出来ないのが怖いところだよね、このゲーム…」
「……というか、仮にそうだとして、狼が羊に殺されたんだとしたらゲーム的にはどうなるんでしょうか…」
「そもそもアイツが殺されかけたなら今日の時点ですぐに言うはずじゃないか？こいつが狼だと」
「そっかぁ♪まぁ、確かにそうだよね♪」
どちらにせよコウさんならこんなに証拠を残したりしないだろうね♪とリンタロウさんが続ける。
…確かにコウさんが狼なら、殺されている人を狼だと偽造する事もあるのかもしれない。死人に口無し。正当防衛だと言われればまかり通ってしまいそうだ。
「それに、コウさんが狼ならもっと上手く立ち回ってると思うけど…ん？」
「ん？どうかしたか？」
「何か右手の下に落ちている気が…あれは…スマホ…？」
「ん？本当だ。殴られた顔の方ばかりに目がいって気づかなかったな…」
「昨日もそうだったけど、タケオさんって警察を自称してる割には見落とし多いよねぇ♪経歴詐称でもしてるの？」
「っ！？し、してないからな！？俺はちゃんと警察だ！…手帳は、ここに来る間に無くしてしまったが…」
「ふぅん？怪しいなぁ。ずっとタクヤさんのそばに居たのもそのスマホが見つからないようにするためだったとか？」
「そんなわけあるか！本当に気付かなかったんだよ！」
「で、でも、気付かれたくないならすぐに取ってますよね…」
流石にそこまでうっかりさんなんだとしたらなんとも言えないけれど。この焦りようからすれば多分本当に見落としていたんだろう。
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夕霧(プロフ) - みるくさん» コメントありがとうございます！初めから見てくださっていたとのこと、半年間も途絶えていたのに引き続き読んでくださってありがとうございます…！なるべく毎日更新していこうとおもっていますのでこれからもよろしくお願いします！ (2019年5月16日 22時) (
レス) id: 069354e7b4 (このIDを非表示/違反報告)
みるく - �気�ら見てますがとても面白いです！続きまってます♪ (2019年5月16日 7時) (レス) id: 1c94817be9 (このIDを非表示/違反報告)
夕霧(プロフ) - ノワブラ−αさん» リクエストですか…してもらえたら嬉しいですね笑いつになるか分からないですが、参考にさせてもらいます！ (2019年5月11日 22時) (レス) id: 069354e7b4 (このIDを非表示/違反報告)
ノワブラ−α(プロフ) - あ、ネタはリクエストしてみてはどうですか？シチュエーションとかがわからない場合は少し書いてもらうとかもありかもですよ (2019年5月10日 21時) (レス) id: cf6ea17fd6 (このIDを非表示/違反報告)
夕霧(プロフ) - ノワブラ−αさん» イタズラしてみた、とか、告白してみた、みたいな感じですかね？ネタがあればやってみます！（笑） (2019年5月9日 0時) (レス) id: 069354e7b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：時雨 | 作成日時：2018年8月23日 21時
