２８：フラグ建設１級士 ページ28
教室に手掛かりがないのなら、次はどこにしようか。そう考えて、図書館が思い浮かんだ。
何度か訪れたけれど、あそこにはたくさんの本があった。細かいジャンルまでは見ていなかったけれど、このゲームに関するヒントが書かれている本もあるかもしれない。
かなり楽観的で希望的な観測だし、うまく隠れている主催者が簡単にヒントをくれるとも思えなかったけれど、それでも行ってみる価値はある、と思う。
図書館に二人で向かうと、そこにはユキナリさんとリツさんがいた。
リツさんは私をみるなりニヤリと笑う。
「ユウリ、生きてたんだな！」
「へ？え、ええと、私、リツさんの中で殺されてたんですか…？」
「そういうわけじゃねーけど。ほら、お前ってフラグ立てるの大好きじゃん？」
「好きなわけじゃないですけど！そんなにフラグ立ててましたか私！？」
「「「かなり」」」
「………」
三人に声を揃えて言われてしまえば反論の余地なんて無かった。
…私、そんなにフラグ立ててたんだろうか。よく今まで無事だったなぁ…。いや、凄く助けてもらっているけれど。
項垂れている私を見てひとしきり笑った後、リツさんが口を開いた。
「それにしても、今回の狼マジやばくね？あんな風に殺すなんて絶対まともじゃないっしょ！」
「そ、そうだね…」
「そもそも人を殺す時点でまともじゃないと思うけどなぁ♪」
「そりゃそうだけど。てか、あんな風に人を殴って殺すなんて、相当な力がないと無理じゃね？」
「たしかに…」
「リツさんなら鈍器なんて使わなくても素手で出来そうだよね♪」
「無理に決まってんじゃん！」
あたしあんなに馬鹿力じゃねーし！とリツさんが突っ込む。
でも、確かにあんな風にするのに、女の人だとかなり苦労しそうだ。男の人なら簡単、とまでは言わないけれど、女の人がやるよりも手間はないように思える。
だからと言って決め付けてしまうと狼を見誤ってしまうかもしれないけれど。
「じゃあ、今回の狼は男か？」
「うーん…リンタロウじゃないけど…まだそうとも言い切れないと思うけど…」
「なら犯人はユキナリだな」
「何でそうなるんですか！？」
「だーって、昨日の夜一人で行動してたんだろ？」
「で、でもそれは、私も一緒で、」
「合流するまで一人だったなら、何とでも言い訳出来るだろ」
「でも私達、あの時…」
「そうだね。ユウリさんと合流する前までのアリバイはないよ」
狼らしき人を見た、と言おうとしたところでユキナリさんに遮られた。
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夕霧(プロフ) - みるくさん» コメントありがとうございます！初めから見てくださっていたとのこと、半年間も途絶えていたのに引き続き読んでくださってありがとうございます…！なるべく毎日更新していこうとおもっていますのでこれからもよろしくお願いします！ (2019年5月16日 22時) (
レス) id: 069354e7b4 (このIDを非表示/違反報告)
みるく - �気�ら見てますがとても面白いです！続きまってます♪ (2019年5月16日 7時) (レス) id: 1c94817be9 (このIDを非表示/違反報告)
夕霧(プロフ) - ノワブラ−αさん» リクエストですか…してもらえたら嬉しいですね笑いつになるか分からないですが、参考にさせてもらいます！ (2019年5月11日 22時) (レス) id: 069354e7b4 (このIDを非表示/違反報告)
ノワブラ−α(プロフ) - あ、ネタはリクエストしてみてはどうですか？シチュエーションとかがわからない場合は少し書いてもらうとかもありかもですよ (2019年5月10日 21時) (レス) id: cf6ea17fd6 (このIDを非表示/違反報告)
夕霧(プロフ) - ノワブラ−αさん» イタズラしてみた、とか、告白してみた、みたいな感じですかね？ネタがあればやってみます！（笑） (2019年5月9日 0時) (レス) id: 069354e7b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：時雨 | 作成日時：2018年8月23日 21時
