２０：狼よりも狼 ページ20
でもさぁ、とリンタロウさんが言葉を続ける。
「ユウリちゃんに夜這いかけてたわけじゃないなら、何してたのかなぁ♪そうなると「誰か」を殺したって考える方が自然だよね…♪」
「何で夜這いと殺人しか選択肢無いんだよ！？」
「夜這いはともかくとして…そういうゲームだからな。疑われるような行動をしている方が悪いだろ。と言うより、反論は無いのか？あったところでアリバイが無ければほぼお前が狼だろうがな」
「ゆ、ユキナリさんは狼じゃありません！」
「……どうして？ユウリちゃん」
私の叫びに何故か不機嫌そうにリンタロウさんが言った。
だけど私には昨日助けてくれたユキナリさんが狼だなんて思えない。そもそも狼らしき人を見てしまったのだから、ユキナリさんは狼じゃ無いと断言出来るだろう。
「だ、だって、昨日の夜、ユキナリさんと一緒に居ましたから」
「……へぇ？ユウリちゃんと何してたのか根掘り葉掘り聞いてもいいかなぁ？ユキナリくん♪」
「何で俺に聞くんだよ！？トイレに行こうとしたらユウリさんに会っただけだよ…」
「ふぅん？それで？トイレでユウリちゃんに何してたの？内容によっては…」
「何で何かさせたがるんだよ！！何もしてないからな！？」
「…本当？ユウリちゃん。何かされてたら正直に言ってね？この場で息の根止めるから」
「サラッと殺人発言しないでくれる！？」
「ぇ、い、いえ、本当に何も無かったですよ？」
「………チッ。それなら良かった♪もうユキナリくんに近付いちゃダメだよ？」
「お前今盛大に舌打ちしたよな？」
隠す事なく舌打ちしたリンタロウさんにコウさんが突っ込んだ。
それでも納得出来たわけではないのか、「ユウリちゃんと僕を引き離したのはユキナリさんなのに」とか「いつになったら狼のカードが回って来るのかなぁ」なんて呟いている。冗談なんだろうけど…リンタロウさんが狼のカードを引いてしまったらどうなるんだろう…。
それならそれでゲームを中断させるように協力出来ると思うのだけど。
「ユウリちゃんも部屋から出るなら僕を呼んでくれれば良かったのに」
「ご、ごめんなさい…？」
「まぁアリバイはあるようだが…疑わしい行動は控えてくれ。ただでさえ容疑者が多いんだ、これ以上…」
「きゃあああああ！！！」
コウさんのお説教が始まるかと思ったところで、甲高い悲鳴が響き渡った。知らず、身体がこわばる。
その悲鳴はゲームの幕が再び上がったことを示していた。
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夕霧(プロフ) - みるくさん» コメントありがとうございます！初めから見てくださっていたとのこと、半年間も途絶えていたのに引き続き読んでくださってありがとうございます…！なるべく毎日更新していこうとおもっていますのでこれからもよろしくお願いします！ (2019年5月16日 22時) (
レス) id: 069354e7b4 (このIDを非表示/違反報告)
みるく - �気�ら見てますがとても面白いです！続きまってます♪ (2019年5月16日 7時) (レス) id: 1c94817be9 (このIDを非表示/違反報告)
夕霧(プロフ) - ノワブラ−αさん» リクエストですか…してもらえたら嬉しいですね笑いつになるか分からないですが、参考にさせてもらいます！ (2019年5月11日 22時) (レス) id: 069354e7b4 (このIDを非表示/違反報告)
ノワブラ−α(プロフ) - あ、ネタはリクエストしてみてはどうですか？シチュエーションとかがわからない場合は少し書いてもらうとかもありかもですよ (2019年5月10日 21時) (レス) id: cf6ea17fd6 (このIDを非表示/違反報告)
夕霧(プロフ) - ノワブラ−αさん» イタズラしてみた、とか、告白してみた、みたいな感じですかね？ネタがあればやってみます！（笑） (2019年5月9日 0時) (レス) id: 069354e7b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：時雨 | 作成日時：2018年8月23日 21時
