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ジ｢今更何を言い出すかと思えば、そんなことか。罪を重ねる？それがどうした。捕まらなければ関係無い。｣
｢関係あります！これ以上人を傷つけても何も得るものなんて無い！自分が傷付くだけです！｣
ジ｢言いたいことはそれだけか。もうお前に用はねぇ、消えろ｣
また撃ち合いが始まる。
駄目だった、止められなかった。
陣平さんと研二さんが何かを言ってるのが聞こえる。
その声を無視し、音が止む瞬間を狙い影から撃つ。掠りはするものの、止める決定打を撃てない
どうする。どうすればいい？
松｢おい！いい加減落ち着け！｣
萩｢何を焦っているのか知らないけど、そんな状態で戦っても怪我するだけだよ！｣
松｢危ないことはしねぇんじゃなかったのかよ！これ以上話を聞かないようなら、無理矢理にでも眠らす。｣
萩｢だから少し落ち着いて。誰もAちゃんが捕まえろなんて言ってないよ｣
松｢皆で協力する、その為の合同チームだろ。一人で突っ走るんじゃねぇよ。｣
｢…ごめんなさい、少し冷静さを失ってました。
ふー…うん、落ち着きました。｣
萩｢俺達も念の為、銃は持ってきてるけど弾は六発ずつだけ。Aちゃんは？｣
｢私は六発と予備が十二発なので、全部で十八発です。四発撃ったので、残りは十四発ですね｣
松｢そんだけあれば何とかなりそうだな。｣
萩｢アイツの持ってる銃を狙おう。撃ち落とした後、弾いて遠くにやる、そして捕獲。｣
｢冷静になれば、撃つのは自信あるので撃ち落としは任せてください。捕獲はどちらか頼みます。｣
松｢俺が行く。萩原の方がまだ上手いだろ｣
萩｢じゃあ、俺が弾くってことで。捕獲は頼んだよ、陣平ちゃん｣
｢…行きます！｣(ﾊﾞﾝｯ
ジ｢ッ！テメェ！！｣
萩｢拾わせないよ！｣(ﾊﾞﾝｯ
松｢あとは任せろ！｣
連携し、銃を手放したジンに向かって陣平さんが走る。
行ける！そう思った瞬間、上着の内側に手を入れるジンの姿が目に入る。
頭の中で危険信号が鳴り響く。
銃を取り出し、陣平さんに向けて撃とうとしている。
今声をかけても危険が増すだけ
その事に気が付いた瞬間、周りがスローモーションに見え、気がついた時には飛び出し陣平さんを押し飛ばしていた。
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作者名：夜桜 | 作成日時：2020年4月3日 23時
