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眠ってからどれだけたったんだろう?

誰かから名前を呼ばれている気がして、重たい瞼を持ち上げる。

最初に見えたのは、誰かの服だった。



服?なんで誰かの服が見えるの?


そんな考えを一度振り切り、声のするほうを向くと零さんの顔が見えた。

仰向けになり、零さんの顔をぼーっと見ていた。









安「あ、やっと起きましたね。もうそろそろで着くそうですよ。」


「あ、はい…て、え?これってどう言う状況ですか??」


安「ふふっまぁ、混乱しますよね。
一先ず起き上がりましょうか」


「はい…あの、もしかして、安室さんのこと枕にしてましたか…?」


安「えぇ。僕の方に倒れてきてそのまま寝てしまって…気持ちよかったですか?」


「うっ…ぐっすりでした…!
というか、足痺れましたよね!?起こしてくれて良かったんですよ?」


安「いえ、何ともないので大丈夫ですよ。
それに、とても気持ちよさそうに寝ていましたから。」


「ということは…」


安「はい、とても可愛いらしい寝顔でしたよ。」


「やっぱり…!忘れて下さい!

あ、それとこれ、安室さんの上着ですよね?」


安「忘れませんよ?そうそう見れるものではないですから。
それと、信用してくれてるようですが、スカートで横になるのはオススメしませんよ?捲れそうでしたから」


「うっ…気を付けます…!」


安「はい、そうして下さいね?

と、着いたようですね。降りる準備をしましょうか」


「寝てたはずなのに余計に疲れました…」









起きてからの驚きと恥ずかしさで、寝ていたにもかかわらず余計に疲れてしまった。

いくら一番後ろの席で、他に比べ広いにしても零さんの膝を借りて寝るなんて…!
それに加え、寝顔を零さんに見られた…

園子ちゃん達に色々聞かれたらどうしよう…
なんて答えていいか分からないよ…


そんなことを考えながらも、バスが止まり皆が降りていく後ろについて行く。

バスを降りるとそこには、自然が広がっていてここが都会から数時間の場所とは思えなかった。

手前には貸出等をしているであろう建物があり、その周りにはちょっとした広場、その少し奥に行くと小川がありその向こうには森が広がっていた。


今日は、広場にテントを立てそこに泊まるらしい

それに夜はバーベキューに、小さいけどキャンプファイヤーもするらしく楽しみで仕方がない

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作者名:夜桜 | 作成日時:2020年4月3日 23時

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