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車に乗り込むと園子ちゃんと蘭ちゃんが謎の気遣いを発揮し、安室さんと二人一番後ろの座席に座らされてしまった…
しかも、向かうための車は小型だけど高級感のあるバスを貸切で使っているため、他の人と2列も間が空いている。
つまり、私と安室さんが普通の声の大きさで話をしていても、それぞれ好きに話しているので聞こえない状態にある。
まあ、コナンくんがいる時点で話を聞かれてる可能性が高いんだけどね?
「それで?満足しましたか?」
安「何のことでしょう?折角、園子さん達が気を利かせてくれたんです。たまには二人で話をしませんか?」
「今更席を動くのもアレなので付き合いますけど…これを狙ってわざとしていませんでしたか?」
安「あはは笑 何を言っているか分かりませんね」
「ならもういいです。
一つ聞いておきたかったんですけど、今回はなんで参加したんですか?忙しいはずでは?」
降「…風見からヒロと交代で休むように言われたんだ。少し前にヒロが休んだからな、俺の番というわけだ。」
「折角の休みなら家でゆっくりしてた方がいいんじゃないですか?逆に疲れませんか?」
降「この位で疲れていては公安は務まらない。
それに、Aと一緒に居れるならそちらが良いに決まっている。」
「っ!本っ当になんで恥ずかしげもなくそんなこと言えるんですか?」
降「本当のことを言ってるだけだ。別に恥ずかしがるようなことではないだろう?」
「そーゆーところです!もう、寝ます!」
降「なんだ、拗ねたのか?」
「昨日は寝るのが遅かったので、ちょっと眠いんです。ので、眠らせて下さい」
安「そういうことでしたら肩、貸しますよ?
そのままで寝るのは不安定でしょうから」
「肩、ですか…?それよりこっちの方が、いいです…」
安「え?Aさん…?もう寝たんですか?
嘘だろ…」
思っていたよりも眠かったらしく、あっという間に睡魔が襲ってきた。
眠りに入る少し前に零さんが何か呟いたような気がしたが眠さが勝ち、頭を零さんに預け眠りについた。
意識が完全に沈む前に頭を撫でられた気がして、気持ち良く眠れそうだ。
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作者名:夜桜 | 作成日時:2020年4月3日 23時